» 2011 » 7月のブログ記事

 小社からも数々の鋭い現代科学批評を出版されてきたジャーナリスト、天笠啓祐さんがついにこの福島の核惨事について問題提起をいたします。
 本書でも明らかにされるように、福島の核惨事は政府・東京電力が繰り返すような「想定外」の事件ではなく、ウインズケール事故、ウラルの核惨事から、スリーマイル、チェルノブイリへと至る、原子力/核事故の歩みのうえに現れた事故です。そしてその事故への軌跡の上には日本の電力会社の引き起こした、数々の事故もあったわけです。
 「想定外」といった類いの政府・電力会社の開き直り、隠蔽、事故を契機とした原発必要キャンペーンを、私たちは「想定」していなければなりませんでした。本書でふたたび確認される過去の事故の経緯は、現在進行形の東電による核惨事の今と行く末を読み解く鍵を、私たちに与えてくれます。
 原子力村のなりふり構わない巻き返しが、日本社会全体の未来を暗くし、かつ垂れ流されるままとどまることのない汚染と、そうした体制を変える力を発揮できない日本社会について、世界が幻滅を広げています。この核惨事の行く末は、いまや「社会のあり方を変えることができるか」という次元の問題に関わっています。
 未来に悔いを残さない一歩のために、ぜひご一読ください!

東電の核惨事

東電の核惨事

天笠啓祐[著]
四六判上製/224頁/1600円
ISBN978-4-8461-1111-3 C0036

 東電福島第一原発では、終熄作業の目処すらたっていない。電力会社は原発建設にまい進しただけでなく、「オール電化」を推進して電力需要の拡大を図り、政府がそれを後押しすることで、原発に依存する社会を作ってきた。その意味では、政府や電力会社が招いた人災である。また過去の原発の事故が警告し続けてきたことを生かさなかった、起こるべくして起きた事故といえる。
 広島、長崎の被爆経験を持つ日本で、大規模な核惨事が起きたことは、言いようのない悲劇である。それをもたらした組織、人物たちの共同の犯罪といえ、その罪万死に値する。原発事故は、最後には多くの人に犠牲を求めることになる。これからは、いつ果てるとも知れない長期にわたり、かけがえのない空気と大地と海、食品や飲料水が汚染されつづけ、被害は多くの人々を生涯にわたって脅かすことになる。


3.11の大災害、福島の原発事故の前は、盛んに宣伝されてきたオール電化住宅ですが、電気ですべてまかなうことの問題や、何よりもそれが電力需要を引きあげるための、電力会社の原発推進政策の一環として押し進められてきたことが明らかになってきています。
そしてこの本は、そうした問題も踏まえながらオール電化住宅で発生する電磁波による健康被害を、さまざまな機器の事例にそって明らかにし、話題になってきました。
この機会に、ぜひお求めを!

危ないオール電化住宅[増補改訂版]

プロブレムQ&A─危ないオール電化住宅[増補改訂版][健康影響と環境性を考える一覧]

加藤やすこ[著]
A5変判並製/140頁/1500円
ISBN978-4-8461-1104-5 C0036

 最近、テレビでも盛んに宣伝されているオール電化住宅は、本当に快適で、環境にもやさしいのか? 近年、やっと日本でも知られるようになった電磁波による健康への影響は大丈夫なのか?
 本書は、電磁波過敏症の著者が、IH調理器、電子レンジ、電気温水器、電気床暖房、太陽光発電などを、具体的に調査し、また健康被害の実態を明らかにし、その危険性と対処法をやさしく、丁寧に解説する。また、オール電化が経済的ではなく、電力を浪費し、原発依存を深めることも明らかにしている。
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