日進月歩という言葉が色あせるばかりの、中国の発展と高度の産業化。しかしそこにかつて日本が経験したような、さまざまな近代化の弊害が凝縮され、一気に吐き出されつつあることは報道などでもあきらかだ。しかしそれらの問題が、まさに国境線などないかのように波及してくるという環境問題の本質を考える時、私たちはそれを座して冷笑あるいは批難する他者でいることはできない。
本書はそのような中国の環境問題を、歴史的な背景に根ざして描写、ともに現代を生きる隣人としての視座から、課題を分析し、解決の路をさぐる。

世界の環境問題─第7巻・中国

世界の環境問題[第7巻/中国]

川名英之[著]
四六判上製/388頁/3500円
ISBN978-4-8461-1110-6 C0336

 世界で3番目に広い国土と世界1の人口をもつ中国。西欧列強による支配下から人民中国の成立、改革開放に至る今日の中国までの歴史を辿りながら、中国の環境問題の歴史と現状を総括する第7巻!
 森林伐採・砂漠化と砂漠緑化、自然破壊と稀少動物の減少、黄土高原と砂漠化・黄砂の頻発、日本の毒ガス・細菌兵器と環境汚染、一人っ子政策と環境問題、灌漑用水・飲料水不足と黄河断流、大気汚染や酸性雨の激化、水質汚染と「ガン村」の多発─など、毛沢東の大躍進政策、文化大革命から鄧小平の改革・開放時代を経た現代まで、中国における環境問題と環境政策を追う。


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