書誌情報

環境危機はつくり話か─ダイオキシン・環境ホルモン・温暖化の真実

山崎 清[他著]
四六判上製/286頁/2400円
ISBN978-4-8461-0804-5 C0036

 環境ホルモン、地球温暖化など地球環境の危機が叫ばれ、国際社会の取り組みが強化される一方、環境危機は「つくられたもの」「思い過ごし」、ダイオキシンや環境ホルモンは怖くない、地球温暖化はたいしたことはない、エネルギーも食糧も十分にある、といった環境問題懐疑論のキャンペーンが展開されている。そして「不安を煽るな」と環境保護や温暖化対策を求める専門家や運動を攻撃する。これら環境問題懐疑論者はグローバルな経済成長こそが大事だとする市場原理を優先する新自由主義と不可分である。本書は、これらの主張を詳しく分析、批判し、環境危機の本当の実態に迫る(2008.4)


■目次
 まえがき

第1部 ダイオキシン・環境ホルモンは怖くないのか、石炭はエネルギーの切り札か
第一章 ダイオキシン汚染の恐れは神話でも杞憂でもない 山崎 清<
    ―渡辺正・林俊郎著『ダイオキシン 神話の終焉』批判―
 一 はじめに
 二 ダイオキシンの毒性と汚染は全く心配ない?
 三 ダイオキシン汚染の主たる原因が焼却でなく農薬だというのは正しいか?
 四 塩ビを燃やすことを止める必要がないというのは正しいか?
 五 ダイオキシン騒ぎは日本だけ? ダイオキシン対策は不必要?
 六  ダイオキシン対策はどうあるべきか?
 参考資料
 【コラム1】武田氏の「ダイオキシンはいかにして猛毒に仕立て上げられた」の虚偽

第二章 「環境ホルモン」問題は人類への警告 原 三郎
    ―西川洋三著『環境ホルモン―人心を乱した物質』批判―
 一 はじめに
 二 警告の書
  三 マスコミ、行政、科学者への八つ当たり
 四 重要性が増す環境ホルモン問題の解明
 五 自然界に起っていることを見過ごしてよいか
 六 終わりに
 参考文献

第三章 石炭利用推進論者のエネルギー論批判 中西克至
 ―小島紀徳著『エネルギー 風と太陽へのソフトランディング』批判―
 一 小島氏が考える環境問題とは
 二 温暖化はたいしたことがないか
 三 原子力発電を評価するが、チェルノブイリの深刻な放射能被害は問題にせず
 四 高速増殖炉推進を主張するが、その危険性や技術的問題にはふれない
 五 石炭の利用推進がエネルギー政策の中心
 六 プラスチックなどの廃棄物は再生可能エネルギー?
 七 どのようなエネルギーを使うべきか
 八 炭素税(環境税)には否定的、バージン資源税を主張
 九 「ピーク・オイル」とわが国のエネルギー政策
 参考文献

第四章 環境危機はつくられたものとする「これからの環境論」 山崎 清 
    ―渡辺正著『これからの環境論』批判―
 一 つくられた危機だとする基本的考え方
 二 予防原則を基本的に否定する考え方
 三 「あとがき」に見る「これからの環境論」と著者の本質

第2部 地球温暖化と国際政治
第一章 温暖化の科学と政治 懐疑論を巡って 稲岡宏蔵
 一 国際政治の動きと結び勢いを増した懐疑論
 二 温暖化懐疑論の分類とその特徴
 三 IPCC第四次報告で基本的に論破された懐疑論
 四 IPCC報告と対比した懐疑論批判が重要
 五 主要舞台は科学から政治へ

第二章 IPCC第四次評価報告書と温暖化懐疑論 尾崎一彦
 はじめに
 一 温暖化の科学的評価について――第一作業部会報告
 二 温暖化懐疑論者批判(一)
 三 温暖化によって地球上で起きていることと将来の予測――第二作業部会報告
 四 二酸化炭素の排出削減方策とその可能性――第三作業部会報告
 六 IPCC第二七回総会――統合報告書を承認
 参考文献
 【コラム2】武田氏の「温暖化はたいしたことない」論のごまかしの論法

第三章 京都からポスト京都へ 稲岡宏蔵
    ――二℃未満を目標に
 はじめに
 一 発効にこぎつけた京都議定書
 二 ポスト京都に向け交渉と対話の開始
 三 G8ハイリゲンダムサミットと「美しい星五〇」
 四 京都議定書目標達成計画の見直し
 五 ポスト京都に向けて動き出す国際社会
 六 バリ会議から洞爺湖サミット、さらにCOP15へ
 参考文献
 【コラム3】武田氏の「効果のない京都議定書」論はホントか?

第3部 懐疑論者は世界をいかに見るか
第一章 中西リスク論は環境汚染を容認するための「政策手段」である 山田耕作<
    ―中西準子氏のリスク論批判―
 一 はじめに
 二 中西リスク論批判
 三 私たちのとるべき態度
 参考文献
 【コラム4】綿貫礼子、吉田由布子著『未来世代への「戦争」が始まっている』より

第二章 世界の本当の実態
    ――環境危機は「神話」なのか 稲岡宏蔵
    ―「懐疑的環境主義者」ロンボルグ批判―
 はじめに
 一 天然資源は十分にあるのか
 二 温暖化は世界の最重要課題ではないのか
 三 人工化学物質は危険でないのか
 四 市場や技術の力だけで人類の持続的繁栄は可能か
 五 人間活動にとって地球は持続可能か、限界はないのか
 六 予防原則はだめな意思決定手段か
 七 「懐疑的環境主義」は何を代弁し、世界をどこへ導くか

 参考文献
 あとがき

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