書誌情報

ビルケナウからの生還―ナチス強制収容所の証言

モシェ・ガルバーズ、エリ・ガルバーズ[著]/小沢君江[訳]
四六判上製/404頁/3200円
ISBN978-4-8461-1009-5 C0022

[原著]Moshè et Elie Garbarz (1983) UN SURVIVANT, Editions Plon.

 著者モシェ・ガルバーズは、生還が不可能と言えるアウシュヴィッツ・ビルケナウ他、数カ所のナチス強制収容所で、1942年から45年まで3年間、生き抜いた。本書はその苛酷で想像を絶する体験を、イディッシュ語と拙いフランス語で記憶の無数の破片を書きとめつづけた証言をもとに、40年後に息子のエリ・ガルバーズが、フランス語の文章にまとめ上げた証言の書である。
 本書は、過去の証言としてではなく、ナチスの計画したユダヤ人殺戮・絶滅計画がくり広げられた強制収容所のそのただ中で生き抜いたひとりのポーランド系ユダヤ人の身体に刻まれた実体験として、東西に関係なく人びとが半世紀、1世紀後もその現実を直視し、読み継ぐべき衝撃的なホロコーストの証言と言える。(2010.7)


■目次
 序文

プロローグ ワルシャワからパリへ
 中庭/祖父母と叔父たち/学校と喧嘩/初めての背広/御者ヤーチェ・ボンデとのもめごと
 十一歳で働き、共産党の活動家に/兄の渡仏/フランス入国と異国に慣れるまで
 フランスでの生活/イディッシュ労働者スポーツクラブ

第1章 最初の収容所
 ピティヴィエ収容所/一九四二年七月十七日、ドイツの強制収容所に移送される
 強制収容所に到着/八号棟の第一日目/起床と夜の帰営/初めての作業班
 七号棟、カフカの証言/七号棟の収容者たちの証言/九号棟
 アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所の衛生状態/石切り場の作業班/収容棟の責任者とカポ
 武装親衛隊員との初めての接触/鉄条網での自殺/拷問訓練/衣類選別班/殺戮のシステム
 シャワー/収容者二人不足/収容所内の作業班/視察と児童たちの死/炊事場/電気工作業班
 収容所内のスポーツ/特別班

第2章 地底の炭坑夫
 炭坑へ/ヤヴィショヴィッツ炭坑作業地/初めての炭坑体験/一瞬の猶予/食糧と衣類の交換
 収容所の雑役/炊事場の仕事/ほんとうのスープ/画家・彫刻家マルキエル/炭坑指揮官の演説
 若いポーランド人に挑戦/ヤヴィショヴィッツでの恐怖/モドの話/マテスとのもめごと
 新聞を読む/詐欺師クゲル/ユダヤ人殺し屋坑夫コペク/雪と殴打/選別
 友人ボクサー、アリ・パッハ/坑内事故/絵はがきと無頼漢ビル/小荷物を受け取る
 蜂巣炎/鉱脈/タオル泥棒/ヤヴィショヴィッツのロシア人収容棟/杖打ちと拳骨
 アリ・パッハの反撃/イタリア兵とハンガリー人児童/オリア/クゲルと手袋

第3章 逃避行
 ヤヴィショヴィッツ炭坑作業地の最後/強制収容所の最後/退去から脱出へ
 ブーヘンヴァルト収容所/クレヴィンケル/オルドゥルフ・クレヴィンケルの医務室
 イヴォレクの体験/二度目の「死の強行軍」/テレジエンシュタット
 テレジエンシュタットのゲットー生活/プラハに向かう/帰還/社会への再適応

あとがき
訳者あとがき

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