書誌情報

原発閉鎖が子どもを救う乳歯の放射能汚染とガン

ジョセフ・ジェームズ・マンガーノ[編]戸田清・竹野内真理[訳]
四六判並製/276頁/2600円
ISBN978-4-8461-1121-2 C0036

 低線量放射線が子どもたちにガンを引き起こす。子どもは成人に比べて3倍から10倍ほど放射線に敏感で胎児はさらに敏感である。とくにストロンチウム90は核実験や原子力発電所からしか生成されない人工放射性物質で、半減期は28.79年と長く、骨に蓄積し骨髄に浸透し、骨のガンや白血病などを発生させる、生物学的毒性が極めて高い物質である。
 本書は、平時においても原子炉の近くでストロンチウム90のレベルが上昇するときには、数年後に小児ガン発生率が増大すること、ストロンチウム90のレベルが減少するときには小児ガンも減少することを統計的に明らかにした衝撃の書。
 そのストロンチウム90は重い物質なので遠くには飛散しないとの理由で、日本政府はろくな調査もしていないが、福島第一原発から100キロ圏外でも検出されている。水に溶けやすく海流によって運ばれ、食品や水から体内に蓄積され、排出されにくいストロンチウム90は、子どもたちをはじめ私たちの最大の脅威である。 (2012.1)


■内容構成
第T部 序章
 第1章 埋もれた宝─セントルイスの乳歯がみつかる
 第2章 ガンの犠牲者は治療だけでなく原因究明を求めている

第U部 核実験の放射性降下物
 第3章 冷戦が市民と科学者を団結させた
 第4章 初期における核実験からの死の灰とセントルイス乳歯調査
 第5章 乳歯調査が冷戦さなかの政策に影響を及ぼす
 第6章 セントルイス乳歯調査とその後の展開

第V部 原発の放出放射能
 第7章 原発が放射線の健康影響への関心を再燃させる
 第8章 米国の原発が子どもの健康への不安をもたらす
 第9章 米国の原発に「歯の妖精プロジェクト」が挑む
 第10章 ニュージャージー州における歯の妖精プロジェクト
 第11章 「歯の妖精プロジェクト」が巻き起こす反響

第W部 乳歯調査のインパクト
 第12章 乳歯調査─小児ガンとのつながりとそれがもたらしたもの

参考文献
 「子どもに20ミリシーベルト」についての疑問と私見
 訳者あとがき─米国での核問題の歴史と今日本で起きていること─竹野内真理
 訳者あとがき 戸田清
 索引
 「乳歯調査」プロジェクト

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