書誌情報

エネルギー倫理命法―100%再生可能エネルギー社会への道

へルマン・シェーア[著]/今本秀爾、ユミコ・アイクマイヤー、手塚智子、土井美奈子、吉田明子[訳]
四六判上製/392頁/2800円
ISBN978-4-8461-1207-3 C0036

 「ソーラーの父」といわれる著者、へルマン・シェーア(1944〜2010)はヨーロッパ太陽エネルギー協会(EUROSOLAR)会長、ドイツ連邦議会議員として2000年にドイツの「再生可能エネルギー法」を成立させ、今日の脱原発・再生可能エネルギー社会へと導いた立役者である。
 著者の遺作である本書は、原子力発電が人間存在や自然と倫理的・道徳的に相容れないこと、大規模集中型ではなく地域で自給できる小規模分散型エネルギーへの転換こそが合理的であり、化石燃料を使用せず100パーセント再生可能エネルギーでまかなうことが、将来ではなく今現在可能であることを明らかにする。また、原子力発電や化石燃料との併存論や大規模エネルギー開発が、いかに不経済で地球環境を汚染するかを分析。再生可能エネルギー社会への転換および構築は、文明史上不可避の絶対要件であると説く。メルケル首相をして脱原発へ踏み切らせた理論と政治的葛藤のプロセスがここに再現される。(2012.5)


■内容構成
 序 章 エネルギーシフト究極の挑戦目標

第1部 現状把握
 第一章 再生可能エネルギーに代わるものはない
  A 存続する勢力
  B 誤った評価
  C 100%シナリオ
  D 構造的利害対立
  E 総動員体制
 第二章 先送り戦略とその心理
  A 組織ぐるみの最小化主義
  B 壊れかけの橋
  C 市場の自閉性
  D 欠如する市民の「政治への勇気」
 第三章 スーパーグリッド、または疑似進歩という足枷
  A スーパーグリッド
  B 社会学なきテクノロジー
  C あてにならない計算
  D 優先度をめぐる利害対立

第二部 人類、全部門、科学技術を一〇〇%再生可能エネルギーに
 第四章 加速化
  A システムの破壊者
  B 行動主体
  C 優先事項
  D 公共財
 第五章 生産的想像力
  A 相乗効果
  B 転換
  C 解放
  D 予防
 第六章 「アジェンダ21」の再履行
  A 三五〇PPM
  B ゼロエミッションのための「ゼロ金利」
  C 人間の潜在価値
  D 原子力時代の清算
 第七章 価値決定

本文・引用文献一覧
訳者あとがき

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