書誌情報

日本を壊す国土強靱化

上岡直見[著]
四六判上製/284頁/2500円
ISBN978-4-8461-1317-9 C0036

 自民党は「国土強靱化」を推進している。東日本大震災などを踏まえ、災害に強い国土づくりをめざし、公共事業を大幅に増大させ、その需要創出効果によりデフレ脱却をするという。そのために「防災・減災に資する国土強靱化基本法案」を成立させる予定である。
 本書は、この「国土強靱化基本法案」を総点検し、公共事業のバラマキや原発再稼働を前提とする強靱化政策は、国民の生命と暮らしを脅かし、国土を破壊するものであることを、実証的に明らかにする。(2013.07)


■内容構成
はじめに
第T部  「国土強靭化」とは何か
 第1章 強靭化の考え方
  陳腐な「強靭化」/「全総」との比較/平成の「建主改従」
  歴代内閣と公共投資/道路投資の不透明性
  バラマキ事業の例〜三qに一一〇億円/建設分野内での不均等性
  防災の妨げになる「リニア新幹線」/日本全体のエネルギー需給
  エネルギー自給率向上も「強靭化」/市民エネ調の試算
 第2章 人々の命を守るために
  「強靭化」で国民の生命が守れるか/住民ニーズに合わない事業
  有効な対策への手がかり/津波避難と自動車
  予言されていた「車列被災」/大都市ではどうなるか
  歩行者にも起きる「渋滞」/代替交通の確保/東日本大震災からの教訓
  「くしの歯作戦」成功の要因/「くしの歯」の先へ
 第3章 脱原発こそ国土強靭化
  実際は危機意識に乏しい「強靭化」/原発こそ「脆弱」なエネルギー源
  国土強靭化の「不都合な真実」/経済に原発は不可欠か
  「自然停止」が不可避な原発/原発がもたらした経済的損失
  除染の費用/原発事故! あなたは逃げられるか/避難道路は機能しない
  避難は困難〜伊方原発を例に/首都圏焦土化の現実性
第U部 デフレ脱却はできるのか
 第4章 国民は「成長」が欲しいのか
  経済システムを壊す「強靭化」/マクロ経済の考え方/「GDP」の中身
  マクロ経済のメカニズム/実際の「GDP」の動き
  「GDP」を伸ばす良い方法/ 所得の分配はどうか/景気と国民生活
  「アベノミクス」のリスク/失業をどうするか/税・社会保障と財源
  日銀の役割と資金供給/ 政府の財政と債務を考える/プライマリーバランス
  日本は「破綻」するのか/国債を理解する良い参考書
  波及効果や予測のシミュレーション・
 第5章 地域を取り戻す
  地域の元気が日本の元気/自治体の将来像の数値化/補助金依存は非効率
  地域の原発依存/原発に依存しない活性化─福井県を例に
  少ない電力で付加価値を/エネルギーと所得の流出/「自給」の意義
  県単位での自給率向上の試算例/ 沖縄の米軍基地跡地利用の経済効果
  地域経済循環による自立と格差の解消
おわりに

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