書誌情報

歴史物語り 私の反原発切抜帖

西尾漠[著]
四六判上製/232頁/2000円
ISBN978-4-8461-1321-6 C0036

 水俣病を追いつづけた作品などで知られる記録映画作家の土本典昭さんが1982 年に発表された『原発切抜帖』という映画があります。土本さんご自身の新聞記事スクラップから思いつかれたもので、画面に現われるのは新聞の紙面のみ。原発という無法者をユーモラスな落語風の語りで召し捕って退治しようという映画づくりに、わたしも協力しました。
土本さんが200年6月24日に亡くなられる2年近く前に「いままた、約30年分の私の切抜きをもとに、“プルトニウムの出現のスリラー”的映画をつくりたい」との手紙を頂きました。残念ながら、それは叶いませんでした。
そこで、土本さんが亡くなられた時の『はんげんぱつ新聞』2008年7月号に「映画ではない、別のかたちになるとしても、土本さんの想いを何かの形にできたら」と書いたことが頭に浮かびました。土本さんの映画の代わりになるとはとても思えませんが、多少なりとも別のかたちの「切抜帖」になっていたらと願って本書を書きました。(まえがきより)
ひょんなことから反原発運動にかかわることになった原子力資料情報室共同代表で『はんげんぱつ新聞』編集長の著者による自分史を重ね合わせた反原発運動史。(2013.11)


■内容構成
はじめに

第T章 原発なんて知らない

1 私が生まれたそのころは─原子力研究禁止の時代(一九四五〜一九五三年) 
 とおいむかし
 「世界最初」がいっぱい
2 昔の人は言いました─原子力開発のスタート(一九五四〜一九六三年) 
 或る日突然
 猫も杓子も
 鮭缶から生まれた
3 早く大人になりたい─軽水炉時代の産声(一九六二〜一九七二年) 33
 原子力に手を出すな
 過ぎし日よわたしの学生時代
 あとの祭り
 つきまとう核の影

第U章 こんにちは原発
1 反原発デビュー─「敵」は国だ(一九七三〜一九七八年) 
 たった今、電気がとまったら
 金のなる木
 力をあわせて
 「室」に歴史あり
 「むつ」という船があった
 ロッキードから原発まで
 アメリカの失敗
 我が愛しの『反原発新聞』
 こわくて凄くてすてきな人たち
2 青天の霹靂─TMIショック走る(一九七九〜一九八三年) 
 原子力村の人々
 夜の明けるまで
 彼らは嘘を愛しすぎてる
 あらしの夜に
 決めるのは誰か
 反広告会議卒業論文
3 「脱」か「反」か─核燃計画浮上とチェルノブイリ(一九八四〜一九九四年) 
 核燃まいね!
 放射能のごみ在庫一掃
 怒りと悲しみ
 脱線ついでに
 脱原発がかわいそう
 ニューウェーブ登場
 超ウルトラ原発子ども
 同時多発集会ライブ
 奮闘努力の甲斐もなく
 原発を止めた町
 「西尾君は冷たい」
 謎の笹かまぼこ

第V章 さようなら原発
1 夢から覚めて─「国策」のほころび(一九九五〜一九九九年) 
 初めての反旗
 もんじゅの智慧にあやかれず
 私はテレビに出たくなかった
 噂を信じちゃ
 いそがばまわれ
 核の傘無用
2 世の中変わった─見直される原子力(二〇〇〇〜二〇一〇年) 
 電力会社も喜んだ
 息が苦しい
 ナイショナイショ
 変化の足音
 「原子力委員会はしっかりしろ」
 一九兆円の請求書
 ITERって何?
 すててはいけない
 揺れる大地
 プルトニウムのごみ焼却します
3 未来に受け継ぐもの─東京電力福島原発事故(二〇一一〜二〇一三年) 
 終わりが見えない、始まりも今も見えない・
 「想定外」オン・パレード
 アフター・ザ・デイ
 危ない「平和利用」
 世界がひとつになるまで

日本の反原発運動略年表(1970年以後)
さくいん

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