書誌情報

海・川・湖の放射能汚染

湯浅一郎[著]
A5判上製/236頁/2800円
ISBN978-4-8461-1410-7 C0036

 3.11福島原発事故による海・川・湖の放射能汚染は、止まることを知らない。山間部を汚染した放射性物質は河川・湖沼に集まり、汚染は深刻化している。原発から海への汚染水の流出が続き、世界三大漁場のひとつを確実に殺しつつある。
 本書は、福島原発事故による海・川・湖の放射能汚染に関するデータを解析、いま何が起きているのかを分析、いかに生態系と人類を脅かすかを明らかにした労作。海洋環境学の第一人者が自ら調べ上げたデータを基に平易に説いた前著『海の放射能汚染』の続編。
(2014.7)


■内容構成
はじめに
第1章 福島第1原発からの汚染水の海洋流出
 1 事態の経過
 2 地下等からの海洋への漏えい
 3 汚染水貯蔵タンクからの漏えい
 4 対症療法でしかない政府の政策パッケージ
 5 根本問題をはぐらかす東電の水処理対策
  1 冷却作業はどう行われているのか?
  2 事故発生時の状況は、そのまま残っている
  3 冷却用の水は滞留水で、冷却後はまた滞留水に入る
 6 福島第1原発港湾内の生物汚染
 7 根源は所在が不明な溶融燃料(燃料デブリ)に
第2章 放射能放出量と漁業への影響
 1 放射能の放出量
  1 大気から海洋への降下量
  2 福島第1原発からの液体での流出量
  3 現時点における3つの放出源
   @原発から直接流入
   A河川・地下水経由の流入
   B海底からの溶出
 2 食品に関する基準値の変更と漁業への影響
  1 基準値の変更
  2 出荷制限と操業自粛
第3章 海の放射能汚染──海水、底質と水産生物──
 1 海水  
 2 底質
 3 水産・海洋生物
  1 表層性魚(イカナゴ、シラス、カタクチイワシ)
  2 中層性魚(スズキ、クロダイ、サブロウ、ニベなど)
  3 底層性魚(アイナメ、メバル類、ソイ、ヒラメ、カレイ類、マダラ、エゾイソアイナメ、コモンカスベなど)
   @ アイナメ、メバル類、ソイ
   A ヒラメ、カレイ類
   B マダラ、エゾイソアイナメ、コモンカスベなど
  4 回遊魚(マサバ、スケトウダラ、サンマ、カツオ、マグロ、シロザケ)
  5 無脊椎動物(ホッキガイ、キタムラサキウニ、ホヤ、マガキ、タコ類、イボニシ)
  6 海藻類
 4 東京湾と日本海の汚染
  1 東京湾と江戸川、荒川における底質と生物の汚染
  2 新潟沖の日本海と阿賀野川、信濃川
第4章 河川・湖沼の放射能汚染
 1 淡水魚の放射能汚染
 2 福島県の河川、湖沼における放射能汚染
  1 浜通りにおける河川・湖沼の底質、生物汚染
   @ 底質汚染
   A 生物汚染
  2 阿武隈川水系における底質、生物汚染
  3 阿賀野川水系における底質、生物汚染
  4 福島県の湖沼における底質、生物汚染(桧原湖、秋元湖、猪苗代湖など)
 3 福島県を除く河川の底質、生物汚染
  1 北上川水系、及び気仙川・大川
  2 宮城県内の河川
  3 久慈川と多賀水系
  4 那珂川と涸沼川水系
  5 鬼怒川と小貝川
  6 渡良瀬川、吾妻川と烏川
  7 利根川と江戸川
 4 湖沼における放射能汚染
  1 群馬県、栃木県の湖沼(赤城大沼、中禅寺湖、榛名湖など)
  2 霞ヶ浦(西浦)、北浦
  3 手賀沼と印旛沼
第5章 懸念される水圏(海洋と陸水)の長期汚染
 1 福島原発の港湾内もれっきとした海
 2 世界三大漁場の放射能汚染
 3 東日本の広い範囲にわたる河川・湖沼の底質、生物汚染
 4 浸透し続ける放射能汚染
  @避難地域及びその周辺の河川・湖沼の高レベル汚染
  A生物汚染が基準値を超える広範な河川、湖沼
 5 食品の基準値の国際比較と問題点
 6 懸念される生物相への生理的、遺伝的影響
あとがき

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