書誌情報

放射能は人類を滅ぼす

落合栄一郎[著]
A5判上製/196頁/2800円
ISBN978-4-8461-1623-1 C0036

 放射能は一度コントロールの効かない条件下で拡散させてしまったら、人間の五感では感知できないばかりか、完全な除染が不可能な、困った代物である。そして最終的には多くの人(生物)の健康を害し、命まで脅かす。福島の子供たちの甲状腺ガンは、確実に増え続けているが、大部分の人にはまだ影響が明確には現れていないだけだ。
 本書は、放射能の本質を議論し、現在喧伝されている「放射能安全神話」の誤りと、体制側がいかに真実の隠蔽を図っているかを検証する。真実とは、「放射能は命と相容れない、したがって、原発は地球上にあってはならない」ということであり、核産業を保持しようとする側は、その真実を隠さざるをえない。(2016.12)


■目次
 まえがき
第1部 放射線によって起った健康障害─その概要─
第1章 核からの放射線による健康障害─いままでにあった主なこと─
 1 広島、長崎
 2 核実験
 3 キシュテイム核施設の事故(1957)
 4 スリーマイル島原発
 5 チェルノブイリ事故
 6 通常運転下の原発
 7 その他の事象
第2章 福島原発事故
 1 小児甲状腺ガン
 2 福島県内の他の病気
 3 他県の人々への健康障害
 4 人間以外の生物への影響
第3章 明らかな内部被曝による被害の例
 1 トロトラスト
 2 ラジウム・シティー
 3 プルトニウム内部被曝実験

第2部 放射線はどうして健康に悪いのか
第4章 放射線のエネルギー対化学反応のエネルギー─放射能の物質破壊の基礎─
 1 基本的なことの復習―原子、同位体、分子など
 2 核反応と化学反応の違い
 3 電離作用とは
第5章 半減期(物理的)とBq 値、Bq/Gy/Sv 関係
第6章 Sv(Gy)値の意味すること─放射線の生物への影響の基本的機構─
第7章 低線量でも影響はあるか─ガンの場合─ LNT仮説
 1 低線量での影響
 2 LNT 関係を示すデータ
第8章 低線量でも影響はあるか?──ガン以外の病気
第9章 確定的(急性)―対―確率的(晩発)症状
第10章 外部被爆と準内部被曝/ 内部被曝
 1 外部被曝と内部被曝、被曝線量強度
 2 内部被曝の直接的証拠
 3 K-40(C-14)の内部被曝線量率
 4 内部被曝線量の推定のための生物的半減期─放射性物質はどう排泄されるか
 5 準内部被曝
第11章 放射性物質はどんな形で出て来るか
 1 原爆の爆発時
 2 原発から
第12章 どの核種がどのような健康障害を起すか
 1 単体として振る舞うもの
 2 非水溶性微小粒子の場合
 3 単独の化合物またはイオンとして
第13章 放射能汚染の度合、除染、人体からの除染
 1 放射能汚染のやっかいさ
 2 除染は移染
 3 身体除染
第14章 天然の放射能と人工の放射能
第2部の結論

第3部 放射能安全神話の検討
第15章 福島事故からの放射性物質の放出量は低く、被曝線量も低い―は正しいか?
第16章 100mSv 以下はガン発症の危険はないのか
第17章 小児甲状腺ガンと白血病のみは本当か
第18章 甲状腺ガンの多発は福島放射線とは無関係か
第19章 鼻血は福島のような低線量では起らないか
第20章 セシウム(Cs)対 カリウム(K)
第21章 天然放射能に適応できるのか?
第22章 低線量被曝は、タバコや診療X 線の影響などと較べてたいしたことはないというウソ
第23章 原発(核発電)はグリーンというウソ

第4部 人類を欺く欺瞞体制
第24章 原爆について
第25章 真実の隠蔽――核実験などについて
第26章 原発の安全神話
第27章 放射線の健康への悪影響の否定から放射能安全(安心)
神話へ
第28章 放射線の健康障害の真実を語る科学者の排斥
第29章 健康を問題にしないエートス運動の問題点も
第30章 脱(反)原発対脱被曝
第31章 風評被害
第32章 復興への舵取り─明るい未来を作ると称して被曝を無視

第5部 なぜ原発はあってはならないか

あとがき 科学者・ジャーナリストよ 立ち上がってほしい
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