書誌情報

一無教会キリスト者のあゆみ

筒井哲郎[著]
四六版並製/340頁/3000円
ISBN978-4-8461-2215-7 C0036
★在庫あり

 筆者は学生時代に矢内原忠雄の教えを受けた先生が主催する無教会主義キリスト教の一員として生きてきた。矢内原は、戦前の東京帝国大学で植民政策講座を担当し、植民地朝鮮に統治者側の立場で関与していた。その帝国主義的思想は現在の日本社会へも連綿と影響しており、その清算は終わっていない。
 一方、日本の同盟国であったドイツでは、知識人たちはより深刻に、戦争を遂行した体制を反省し、贖罪に努めている。この違いを比較検証しながら、これら二つの宿題に対して回答を試みた。
 また筆者は、技術者として無教会キリスト者として現代企業社会を生きてきた。四エチル鉛製造工場建設に携わって以後、企業内反公害運動に取り組み、退職後は反原発運動に献身してきた。技術者として人間として、企業の論理にいかに対峙すべきかを体験を元に考える。(2022.9)


[著者略歴]
筒井哲郎(つつい てつろう)
1941年5月14日 石川県金沢市に生まれる。
1964年 東京大学工学部機械工学科卒業。
以来、千代田化工建設株式会社ほかエンジニアリング会社勤務。国内外の石油プラント、化学プラント、製鉄プラントなどの設計・建設に携わった。
現在は、プラント技術者の会会員。
著書に『戦時下イラクの日本人技術者』三省堂、1985年。『原発は終わった』緑風出版、2017年。『原発フェイドアウト』緑風出版、2019年。『今こそ原発の廃止を』カトリック中央協議会、2016年(共著)。『沿線住民は眠れない─京王線高架計画を地下化に』緑風出版、2018年(共著)、
訳書に『LNGの恐怖』亜紀書房、1981年(共訳)


■内容構成
第1章 子供時代
 第1節 待望の長男
 第2節 農地解放
 第3節 漁業者として生きた初代
 第4節 村の小学校
 第5節 潟ぶちの生活
 第6節 農家の子供
第2章 大学進学
 第1節 高校生活と矢内原講演
 第2節 大学受験
 第3節 東京生活の始まり
 第4節 柏蔭舎聖書研究会と駒場の生活
 第5節 同志会と東大聖書講座
 第6節 李との出会い
 第7節 駒場聖書集会の開設
 第8節 『解析概論』
 第9節 社会人になる
第3章 会社生活
 第1節 公害発生源の工場
 第2節 労働組合における公害専門委員会
 第3節 市民社会原理の会社
 第4節 イラクのプロジェクト
 第5節 駒場聖書集会の解散
 第6節 伝道と牧会
 第7節 伝道者たちの専門分化
 第8節 無教会主義者たちの体制順応
 第9節 ドイツにおける一九六八年運動の蓄積
第4章 朝鮮半島からの友人たち
 第1節 李との交わり
 第2節 高との交わり
 第3節 創氏改名に見る天皇単一支配原理
 第4節 矢内原の植民政策講座
 第5節「原住者に対する植民の利益」
 第6節 戦後矢内原の旧植民地住民への無関心
第5章 市民社会における無教会
 第1節 イギリス市民の組織力
 第2節 日本社会の人格破壊
 第3節 明治維新という疑似革命
 第4節 富国強兵政策
 第5節 矢内原と天皇制
第6章 牧会に身を投じて
 第1節 おじいちゃんのオープンハウス
 第2節 サラリーマン大川顕吉
 第3節 鈴木鉄也牧師
 第4節 大川達吉の生涯
 第5節 ハンサムな男たち
 第6節 大川花子の生涯
 第7節 キリスト者の戦中戦後
第7章 世界市民への道
 第1節 妻の休暇と夫の教育
 第2節 人との交流
 第3節 不思議な縁に導かれて
 第4節 イタリアでの結婚式
 第5節 イギリスでの子守
 第6節 シカゴの卒業式
 第7節 ドイツ原発への訪問
第8章 原発事故と技術者の社会的責任
 第1節 原発事故被災地見学
 第2節 プラント技術者の会の結成
 第3節 ストレステスト意見聴取会随行員
 第4節 ストレステスト意見聴取会の実態
 第5節 原子力市民員会における活動
 第6節 生活者共同体の基盤を壊す行政・司法
あとがき
解題 著者をめぐる無教会キリスト教集団(若木高善)

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