書籍内容
ラッセル・L・エイコフ/ダニエル・グリーンバーグ[著] 呉春美/大沼安史[訳]
四六判並製/320頁/2400円+税
ISBN978-4-8461-1605-7 C0037
なぜ、いじめ自殺や不登校がなくならないのか。それはいまの学校システムが本来の教育とは「真逆」に転倒したものであるからだ。「間違ったこと」を「正しく」強引に推し進め、ますます子どもたちの可能性を破壊している。では学校システムのどこがどう間違っており、どうすれば個々人の可能性を取り出し発展させ、生涯にわたる「学び」を引き出す本来の姿によみがえらせることができるか。
本書は「問題解決のアインシュタイン」と呼ばれた、世界トップのビジネススクール、米国ウォートン校(ペンシルバニア大学)のカリスマ経営学者と、世界に広がる「デモクラティック・スクール運動」の第一人者が、倒錯した現状を建て直し、学校、大学・大学院のあるべき姿を現実的かつ具体的にデザインした、起死回生、逆転と希望の青写真である。
(2016.4)
■内容構成
序 この本はなぜ、生まれたか。どのように書かれたか
日本語版への序
はじめに 教育とは?
パート1 教育システムのどこが間違っているのか
1 学ぶこと 教えること
教え込むことで学びは混乱する/学びたいと思い始める/パソコンと教育
何を学ぶのか
2 教室という環境
テストとは/問題を解決する/問題を処理する/創造性
3 教科と分野
区画化されたカリキュラム/科学と人文/先のニーズはわからない
4 この新しき世界
古き世界で/あたらしい世界/思考革命
5 反デモクラシーの学校教育
6 変化に抵抗するもの
パート2 教育に役立つもの
7 発展した社会が個人の自己実現のために提供できる環境とは
8 リベラル・デモクラシー環境が個人の自己実現に特に求めるもの
9 自分の教育に、どう貢献するか?
10 芸術の占める位置
パート3 生涯教育の理想のヴィジョン
11 わたしたちは理想の教育環境を心に描かなければならない。その理由は何か。どう思い描くべきか
12 就学前をどうするか?
13 幼稚園から高校(K-12)まで
14 大学、大学院での学び
15 教育と人生
16 「引退」なき老後
パート4 補論 理想の学校に資金を回す
付録 サドベリー・バレー・スクール物語
これが現実/理想に向かって進んでいく
あとがき
訳者あとがき
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