書籍内容
贄川由美子・千葉茂・飯田勝泰［著］
Ａ５判変形並製／276頁／2000円＋税
ISBN978-4-8461-2023-8 C0336
「働き方改革」とは名ばかりで、労働者の権利保護の法律は会社本位となり、職場の環境は改善されません。職場のいじめ、パワハラ・セクハラ、サービス残業や長時間労働・過労死が社会問題になっています。
本書はこれらの労働安全衛生、職場のいじめ（ハラスメント）、 セクシュアルハラスメントについての最新の労働現場の実態や労働者の声をあつめ、人権や人格権を守る立場から具体的にどうすれば問題を解決できるかを指南します。（2020.12）
■内容構成
Ⅰ 健康、安全、快適な職場で働くために
Q1 健康、安全、快適な職場で働くために
Q2 労災隠しは許さない──労災請求は難しくない
Q3 脳・心臓疾患（過労死など）の労災の対応
Q4 うつや適応障害などの精神障害の労災の対応
Q5 労災が認定されなかったら──審査請求制度
Q6 職業病の労災認定
Q7 安全配慮と使用者責任──上積み補償と損害賠償
Q8 会社法で「使用者の安全配慮義務」を追及した訴訟がありましたが
Q9 ストレスチェック制度にどう対応したらいいでしょうか
Ⅱ 職場のいじめに対する対応
Q10 最近、“職場のいじめ”問題が取り上げられることが多くなりました
Q11 パワハラ問題の実態はどのようなものでしょうか
Q12 具体的にどのようなことが起きているのでしょうか
Q13 どのような防止策がとられているのでしょうか
Q14 サービス業界で暴言や暴行が増えています
Q15 「提言」に差別が含まれていないとは具体的にどういうことですか
Q16 「パワハラ防止法」が成立したけれど
Q17 ＩＬＯで「仕事の世界における暴力とハラスメントに関する条約」が採択
Ⅲ 職場のいじめ問題にどう取り組むか
Q18 パワハラはどうとらえたらいいでしょうか
Q19 パワハラはどう解決していったらいいでしょうか
Q20 第三者からの暴力の解決に向けて
Q21 ＵＡゼンセンが顧客からの暴力に「ガイドライン」を策定しました
Q22 鉄道での暴言や暴行も増えています
Q23 行政窓口などでも暴言や暴行が増えています
Q24 韓国では「感情労働」問題への取り組みが進んでいます
Ⅳ メンタルヘルス・ケア
Q25 メンタルヘルスが問題になっていますが放置されています
Q26 うつなどの体調不良はどのような状況から発症するのでしょうか
Q27 使用者や労働組合はメンタルヘルスケアをどう進めたらいいでしょうか
Q28 メンタルヘルスの休職者数はどれくらいですか。復職の実態はどうですか
Q29 復職のための「復職の手引き」はどのような内容ですか
Q30 復職とはどのようなことをいうのでしょうか
Q31 リハビリ勤務をどう活用したらいいのでしょうか
Q32 職場復帰を迎え入れるに際してどのような心構えが必要でしょうか
Q33 復職を成功させた具体例を教えて下さい
Ⅴ セクシュアルハラスメントにどう対応するか
Q34 セクハラとはどのようなことを言うのですか
Q35 セクシュアルハラスメントを受けたらどこに相談したらよいのでしょうか
Q36 ユニオンが扱ったセクハラ事例を教えて下さい
Q37 セクハラ防止のための指針や法律にはどの様なものがありますか
Q38 指針・法律ができる前の状況はどうだったのでしょうか
Q39 セクハラする相手にどの様に対処したらよいでしょう
Q40 セクシュアルハラスメントをなくすために職場で必要なことは
Q41 マタニティハラスメント（マタハラ）の相談が増えていると言いますが
余談雑談① 「参加型の職場環境改善」
余談雑談② 「よろけ撲滅は社長がやらねばならぬ仕事」
余談雑談③ 「ヒューマンエラーの背後にある問題に対処することが大切」
余談雑談④ 判例は労使紛争解決の失敗例
余談雑談⑤ 航空会社の〝マニュアル〟
余談雑談⑥ 「ゆとり・なかま・決定権」
余談雑談⑦ 労働相談の受け方
余談雑談⑧ 「復職の手引き」はエシュロン精神医学の四原則を応用
余談雑談⑨ 集まった切実な声
余談雑談⑩ 角田由紀子弁護士の参議院参考人発言
資料① 「ハインリッヒの法則」
資料② 「仕事の世界における暴力及びハラスメントの根絶に関する条約（第一九〇号）（仮訳）
資料③ 「小売業におけるストレス対策への支援」
資料④ 韓国の感情労働に関する法規
資料④ ハラスメント規制立法の必要性
レビュー
レビューはまだありません。