住民税非課税制度活用術

書籍内容

太田哲二［著］
Ａ５判並製／116頁／1500円＋税
ISBN978-4-8461-2210-2　C0036

多くの人は「パート妻103万円の壁」は、よく知っています。でも、「住民税非課税限度額の壁」は、不思議なことに、ほとんど知られていません。
住民税非課税世帯は、住民税がゼロになるだけでなく、各種の優遇措置があります。住民税非課税限度額を大きく上回る収入・所得ならば嬉しいのですが、「住民税非課税限度額」を1円でもオーバーすると、介護保険、医療費、保育、各種高等教育（大学・短大・高専・専門学校）の修学支援制度などの優遇措置が受けられず、とても困った事態になります。年金150万円の高齢者単身世帯は、アルバイト収入をいくらまでなら、優遇措置が受けられるかは、生活上の重大事です。住民税非課税限度額のラインは、天国と地獄の境界線になりかねません。
本書は、そうした人のために住民税非課税制度活用術を伝授します。（2022.5）

■内容構成
第1章　誰も言わない得する話
1　大雑把なイメージ
2　どんな優遇措置があるのか
3　住民税非課税世帯（または者）の数すら不明です
4　「収入」と「所得」を混同しないで
5　住民税は市町村が計算
第2章　住民税非課税限度額とは
1　住民税非課税限度額の範囲
2　給与所得から給与収入へ
3　年金所得から年金収入へ
第3章　非課税限度額と生活保護基準額が逆転
1　モデル1　20歳、単身者、1級地、給与年収100万円ピッタシ
2　モデル1と生活保護基準額は逆転
3　生活保護バッシング
第4章　非課税世帯に10万円給付はゴチャゴチャ制度
1　標準世帯は、5%以下に減少
2　世帯人数別の住民税非課税限度額
3　「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」のゴチャゴチャ制度
4　生活保護基準額と住民税非課税限度額の逆転現象、3人世帯では
第5章　特別養護老人ホームでは大得のケースあり
1　介護保険の基礎知識
2　超重要な「自己負担上限額」をもう少し詳しく
3　超重要な「施設を利用した場合の食費と居住費」をもう少し詳しく
4　年金ありの単身高齢者は
5　高齢夫婦の場合
第6章　高等教育の修学支援新制度と住民税非課税世帯
1　2020年（令和2年）4月から新制度
2　「授業料等減免」「給付型奨学金」もう少し詳しく
3　「住民税非課税世帯」及び「準ずる世帯」の学生とは
4　モデルで計算してみました
あとがき