市民が独自に集めた貴重な資料集

◉『毎日新聞』06年5月22日朝刊より

 1968年、北九州を中心に発生した食品公害事件の後遺症は今なお続く。1万4000人以上が被害を訴えたが、認定されたのは約1900人。原因はダイオキシンだったとあとで分かる。市民団体の聞き取り調査で乳がん、子宮内膜症など数多くの症状が出ているが、国家的な調査はない。市民が独自に集めた貴重な資料集だ。