アジアの眼─NGOからの反グローバリズム

¥ 2,400 (税別)

書籍内容

モハメド・イドリス[著]/安藤栄雄[監訳]/中本健一[訳]
四六判上製/264頁/2400円+税
ISBN4-8461-0303-X C0036

多国籍企業の活動によってアジアは破壊されている。森も海も川も、農業も食べ物も暮らしも、医療も教育も文化も、およそ考えられるすべてが…… それは新植民地主義そのものである。世界的に有名なマレーシアのペナン消費者協会の会長である著者が、過去二十数年にわたって、反グローバリズムの立場から森や生活基盤を破壊する開発や環境破壊を告発しつづけ、伝統に根ざしたイスラム的経済システムを提言する評論集。(2003.7)

■目次
訳者はしがき
序文

第1部 健全なる緑の未来のために
第1章 生活に危険が忍び寄る
消費者の権利を行使せよ
弱者に過酷な民営化政策
食糧危機を南から見ると
あなたの食品は安全ですか
第三世界への医薬品ダンピング
薬害は構造的犯罪である
伝統医療が復権する日

第2章 経済はなぜ破綻したのか
銀行は金持ちの味方だった
ブミプトラ政策の功罪を検証する
カネ集めに奔走する政治家たち
汚職と詐欺がはびこる社会
金融腐敗の構図

第3章 真の独立と多民族共生
肩書きを欲しがる人たち
民族問題を煽る政治家たち
乱痴気騒ぎに明け暮れるエリート
市場経済はほんとうに正義なのか
多民族共生と消費者のニーズ
新植民地主義とたたかう
イギリスのマラヤ征服をなぜ祝う
独立から三〇年、
成育途上のマレーシア

第4章 開発と環境と生存と
石油が枯渇してしまう日
法律は消費者を守ってくれない
貧しい者が「開発」の犠牲となる
世界に終末が忍び寄る
サラワク先住民の窮状
熱帯雨林伐採に抵抗する先住民たち
マレーシアの森林はこうして消えていく
欧米型「開発」でゆたかになれるか
新しい環境運動が始まる
あなたの浪費を点検します
生態系保全こそ、国家安全保障
地球を救うための一〇の指針
「環境にやさしい」にご用心

第5章 輪タクVSスペースシャトル
近代科学技術の功罪
伝統技術を見直そう
クルマ社会が公共交通を衰退させる
仕組まれた浪費、汚染、破滅
多国籍企業の犯罪――ボパールの悲劇
スペースシャトル事故に思う
ハイテク・ホロコースト

第6章 文化とライフスタイル
欧米の流行がマレーシア文化を破壊する
ワールドカップに思う
オリンピックが住民を追い出した
テレビの暴力シーンと子どもたち
家庭教育と親子のきずな
あなたは余暇をどう使いますか
わたしたちのアイデンティティー

第2部 グローバリゼーションとイスラムの挑戦
グローバリゼーションというプロジェクト
植民地解放
構造調整プログラムというグローバリゼーション

訳注
監訳者解説
監訳者あとがき

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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