書籍内容
小松克己[著]
A5判変並製/200頁/1700円+税
ISBN4-8461-0516-4 C0336
中世ヨーロッパでは、職業による差別があり、看守・森番・皮剥ぎ・家畜去勢人・楽師・遍歴芸人が差別 の対象とされ、また、非キリスト教のユダヤ人・ロマ民族などが賤視されていた。また、朝鮮でも、「白丁」と呼ばれる人々が、日本の「部落民」同様に差別 を受け、賤視されていた。だが、近代化の過程で、人権意識がめばえると、人間の尊厳と解放を求め、様々な運動もまた展開されてきた。
本書は、人権感覚を問いつつ「洋の東西を問わず、歴史のなかの賤民(被差別 民)は、どういう存在であったか」を追い求め、差別とは何かを考えてみた。(2005.10)
■内容構成
[Qの例]
Ⅰ 人権概念と人権感覚
Ⅱ ヨーロッパ賤民の世界
Ⅲ 朝鮮賤民の世界
[Qの例]
人権という概念はどのようにして生まれたのですか?
今の社会にある差別をどのようにみたらよいのですか?
「六曜」などの迷信と部落差別はどのようにかかわるのですか?
西ヨーロッパの社会では被差別民はいなかったのですか?
中世社会ではなぜ、特定の職種の人々が賤視されたのですか?
古代の朝鮮ではどんな身分がつくられたのですか?
朝鮮時代には「白丁」とともに、どんな賤民がいたのですか?
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