書籍内容
ユルゲン・トリッティン[著]/今本秀爾[監訳]/エコロ・ジャパン翻訳チーム[訳]
四六判上製/268頁/2300円+税
ISBN4-8461-0618-7 C0036
「グローバルな正義は、開発政策上の措置や直接投資によってだけでは達成されえない。むしろ工業国は自国の誤った開発をやめ、自分自身が持続可能な豊かさのモデルとなるべきである。ヨーロッパやアメリカ、他の富裕な国々は、自ら資源節約型の経済をスタートさせる責任があり、その能力を有している。ただそのことによってのみ、エコロジー経済が地球規模で実現されるだろう」??トリッティン前ドイツ環境大臣(ドイツ緑の党)が書き下ろしたエコロジーで公正な地球環境のためのヴィジョンと政策提言。グローバリゼーションを超えるもうひとつの世界は可能だ!(2006.9)
■目次
序文:『実験』
第1章 現状??これは21世紀のモデルではない
人権に対する問い?
鍵を握るのはエコロジー
地球は、私たちが借りている一戸の家屋にすぎない
不可能なものは何もない?
グローバルなターボ資本主義
一致可能な対立、もしくは一致不可能な対立?
第2章 グローバリゼーションのためのエコロジー原則
自然を征服する?
持続可能性とは、人間と生態系とが新たなバランスをとること
開発・低開発・誤った開発
成長および福祉のための新しい視座
第3章 グローバルな正義――達成可能なヴィジョン
グローバルな挑戦課題としての北におけるエネルギー転換
新しい交通手段
飢餓を克服する――遺伝子組み換え技術もアグリビジネスもなしで
森――世界の財産
第4章 自覚的な世界市民になる――グローバルに行動する
グローバルな諸勢力
地球規模で自然の弁護人を増員する
グローバルな公共性は徐々に現われている
インターネットは救いの手となるか?
第5章 もうひとつの世界は可能だ
レビュー
レビューはまだありません。