書籍内容
原子力発電に反対する福井県民会議[著]
四六判上製/544頁/4300円+税
ISBN978-4-8461-1201-1 C3053
日本に先行して開発を始めた欧米諸国はすべて、技術的、経済的な理由から、高速増殖炉開発から撤退している。日本は高速増殖炉開発のガラパゴスとなっているのだ。
これまで「もんじゅ」は、1995年に数カ月試運転しただけで、事故により現在まで止まったままである。2009年までに要した建設費、維持管理費、燃料費は1兆3300 億円にも達している。既に老朽化している「もんじゅ」は、福島原発事故を見ても、訴訟で提議された危険性は、ますます深刻化している。破局的な事故を起こす前に直ちに廃炉とすべきである。(2012.2)
■内容構成
序 文(福井泰郎) 本書の刊行と参考文献の表記について 高速増殖炉の恐怖[三訂増補版]「もんじゅ」差止訴訟 訴訟
目次
はじめに
第一部 序論
第一部図表
第二部 放射性物質の危険性――高速増殖炉の危険性の根源
第三部 プルトニウム・リサイクルの違憲・違法性
第三部図表
第四部 炉工学的安全性の欠如と重大事故の危険性
第四部図表
第五部 立地選定の誤りと労働者住民の生命健康に対する被害
第五部図表
結論
図表一覧
証拠方法
当事者目録
原告(選定者)目録
「もんじゅ」裁判までの経過
「もんじゅ訴訟を支援する会」への入会のお願い
もんじゅ訴訟の経過と現状(福武公子)
もんじゅ訴訟からもんじゅ廃炉へ(海渡雄一)