告発・原子力規制委員会─被ばくの実験台にされる子どもたち

¥ 1,800 (税別)

書籍内容

松田文夫[著]
四六判並製/208頁/1800円+税
ISBN978-4-8461-2008-5 C0036

福島第一原発の事故後、国は被ばくの限度をそれまでの年間1ミリシーベルトから20 ミリシーベルトまで引き上げた。被ばくの影響は大勢の住民に及ぶので、本来であれば被ばくの限度を引き下げるべきであるが、正反対の措置がとられたのである。これにより、特に放射線の影響を受けやすい子どもたちは、放射線障害を発症するおそれがある。この20 ミリシーベルトの値は、その理論的根拠が明確ではなく、また、この値が規定されている法律はない。
この値は理論的にも、法的にも根拠がないのである。それなのに、被災地の人々はこの値に基づいて汚染地区に住むように強制され、子どもたちが被ばくの実験台にされている。
本書では、子どもたちを被ばくの実験台にしようとするのは、いったい誰なのか――それを明らかにする。(2020.4)

■内容構成
はじめに
1 『てんまつ記』以降のてんまつ
ICRP新勧告案
ICRP勧告の移り変わり
新勧告案へのコメント
2 1ミリシーベルトはどこに規定されているか
実用炉規則
線量限度等告示
実効線量と等価線量
原子力基本法
放射性同位元素規則
電離放射線障害防止規則
3 20ミリシーベルトは誰が決めたのか
文科省と原安委の折衝
文科省の暫定的考え方
原災本部の見解・指示
小佐古参与の辞任
第14回原災本部会議
環境省特別措置法
低線量被ばくワーキンググループ
児玉教授・甲斐教授の発言
子ども・被災者支援法
原子力災害対策特別措置法
第49回原災本部会議
4 20ミリシーベルトの根拠はあるのか
ICRP声明
PUB111勧告
100、20、1ミリシーベルトの根拠
欧州放射線リスク委員会勧告
5 被ばくの実験台にされる子どもたち
第29回原災本部会議
帰還に向けた検討チーム
帰還に向けた基本的考え方
福島復興再生特別措置法
平成30年第23回原子力規制委員会
特定復興再生拠点区域における放射線防護対策について
第50回原災本部会議
福島県民健康調査
6 まとめとおわりに
あとがき

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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