資本主義からの脱却

¥ 2,200 (税別)

書籍内容

エルヴェ・ケンプ[著]神尾賢二[訳]
四六判上製/228頁/2200円+税
ISBN978-4-8461-1103-8 C0036

エコロジー危機の深化を放置することは、文明の存立条件の継続的かつ深刻な崩壊につながる。富裕階級の虚栄的浪費活動がグローバルな文化モデルを規定し、政治経済を支配する寡占階級=オリガルキーが不公平と貧困と飢餓を生み出している。生物圏の均衡の限界を越えないためには、欧米日などの先進諸国の資源消費量を半分まで下げる必要がある。富裕階級に課税し浪費を止めさせ、資本主義の破壊的メカニズムから脱却することこそが急務である。(2011.3)

■内容構成
序文

第一章 資本主義は何を残したかーその消滅の前にー
生産性の奇跡
投機家の天下
新資本主義の根幹にある腐敗堕落
不平等の勝利
経済主義世界
アントロポセン(人類中心紀)へようこそ

第二章 マーケット・ノイローゼ症候群
個人、裸の王様
政治より心理学
公共空間の私物化
社会的絆の喪失
家族、引き裂きます
生きるとは、消費することーそして裏切られること
すべては買われ、すべては売られる
パンとゲームとセックス
反資本主義の市場
資本主義は社会の抹殺を望んでいる
無言の交換

第三章 緑の経済成長の幻想
「未来のエネルギー」、汚染された発想
気候変動を抑える原子力の欺瞞
うそぶく風
自動車のための森
埋もれた夢
汚れた黄金の国
資本主義についての三つの教訓
経済的パラメーターとしての人類のサバイバル
社会は何十億も儲けることができる
フェティシズムの終焉
閑話休題
ろうそく、石器、金貨がざくざく

第四章 協同と独裁
資本主義、腐った花
オルターナティヴはもうそこにある
資本主義からの脱出、市場主義経済の否定
金持に課税するのは当然である
スローの勇気
美しい庭、地球
永続的平和に向かって

原注
訳者あとがき

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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