書籍内容
小笠原信之[著]
四六判並製/276頁/1900円+税
ISBN4-8461-0619-5 C0036
超高齢社会入りを目前に、今、日本の医療が大きく揺れている。国は急にジェネリック医薬品の使用促進キャンペーンを始め、健康増進法を作って「喫煙習慣は病気だ」とまで言い出した。さらに、医師の卒後臨床研修を必修化して全人医療のできる医師づくりを唱える一方、「尊厳死」の基準づくりに乗り出したり、看護師や介護福祉士を海外から受け入れだした。どれもこれも、医療費削減や高齢社会へのシフト転換が背景にある。本書は、そんな医療周辺の問題に敢然と踏み込み、丁寧な取材を通してそれぞれの課題を鋭くあぶりだしていく。(2006.10)
■目次
まえがき
第一部 問われる医療の在り方
第一章 病院ランキングの波紋
第二章 正念場を迎えた生殖補助医療
第三章 お寒い、医療者のたばこ事情
第四章 足踏みつづくジェネリック医薬品
第五章 再燃する延命治療中止の法制化論議
第二部 揺れる医療システム
第一章 もう一つの「混合診療」論議
第二章 臨床研修必修化の戸惑いと不安
第三章 「労働開国」迎える看護と介護
第四章 薬学教育六年制、混沌たるスタート
第三部 後手、後手の厚生行政
第一章 高まる新型インフルエンザ発生の脅威
第二章 広がるアスベスト汚染への不安
第三章 子供の事故防止は情報の共有から
取材・執筆を終えて
第一部 問われる医療の在り方/第二部 揺れる医療システム/第三部 後手、後手の厚生行政
あとがき
初出一覧
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