アメリカの暗殺者学校

¥ 2,600 (税別)

書籍内容

アメリカの暗殺者学校

ジャック・ネルソン=ポールミヤー[著]/安倍陽子[訳]/戸田清[監訳]
四六判上製/304頁/2600円+税
ISBN978-4-8461-1004-8 C0031

ゲバラの暗殺、チリ・反アジェンデ・クーデター、エルサルバドルやニカラグアなどの内戦と虐殺……数えきれないほどの、ラテンアメリカで貧困層を中心とする反政府の市民運動、民主主義を求める市民運動に対する弾圧、テロ、虐殺、拷問の嵐は、米国資本の権益とラテンアメリカ特権階級の利益を守るために開設された「暗殺者学校」と呼ばれるアメリカ陸軍米州学校(SOA)の卒業生や、訓練を受けた特殊部隊とその協力者によるものだった。かれらの活動は、アブグレイヴ刑務所スキャンダルなどでも垣間見えたようにイラク戦争、アフガン戦争にも及んでいる。
暗殺の仕方、クーデターの起こし方、市民への脅迫・拷問の仕方、虐殺の方法、諜報・謀略組織の作り方などなど、本書は、数十万の犠牲者を出したと言われる「暗殺者学校」の活動の実態を、白日の下にあきらかにする。(2010.5)

 

■目次
日本語版への序文
はしがき ロイ・ブルジョワ
序文
解説

第一章 公式の歴史と民衆の物語
記憶:そんなはずではなかった
テロのパターン
エルサルバドル:SOAのサクセス・ストーリー?
SOAからWHINSECへの改称

第二章 銃と強欲とグローバリゼーション 連続性と変化
国益と柔軟性
抑圧的な兵士と抑圧的な経済学
実利主義の今昔

第三章 SOAに注目
神話と現実
冷戦の任務

第四章 証拠と戦術
氷山の一角

第五章 さらなる証拠と重要な疑問点
暗殺部隊と隠蔽
もうひとつのエルサルバドル
独裁者たちを選り好む

第六章 地政学とSOA/WHINSEC 外交政策の第一段階
悪質な開発と軍事独裁
教会と安全保障(優先)国家

第七章 地政学とSOA/WHINSEC 外交政策の第二段階から第四段階
二重路線
二番目の路線:他の手段の活用
第三段階と第四段階:経済的手段の優位
第三段階:軍事部門の役割縮小
第四段階:経済力の強化と再軍事化

第八章 経済のグローバル化と強欲
経済のグローバル化は有益とする新たな神話
神話から現実へ
弱体化される民主主義
不平等
環境

第九章 薔薇は別の名前にしてみても
改称の裏で
SOA/WHINSECの今日の任務

資 料
国際機関・協定の説明
原注
監訳者あとがき
訳者解説

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

著者紹介

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