ルポ「日の丸・君が代」強制

¥ 2,700 (税別)

書籍内容

永尾俊彦[著]
四六判上製/392頁/2700円+税
ISBN978-4-8461-2022-1 C0036

自分が東京か大阪の教員で国旗・国歌の「日の丸・君が代」の起立・斉唱を、処分をちらつかせて迫られたら、屈服してしまうかもしれない。世間から非難され罵倒され、さまざまな処分をうけても不起立・不斉唱を貫いた教職員たち。かれらはどのような思いで「日の丸・君が代」強制に対峙したのか。
本書は、戦前回帰の様相を強め、荒廃の一途をたどる教育現場で、内面の自由と民主教育の原則をかけ抵抗する教職員群像を追った迫真のルポルタージュ!(2020.12)

■内容構成
まえがき~「口パク」すればいいのだろうか
第一部 少国民たちの道徳
第一章 東の少国民「うんこするのも天皇のため」~山中恒さんインタビュー
第二章 西の少国民「上があるから下ができる」~黒田伊彦さんの語り
第三章 「君が代」の道徳 「生と性の賛歌」から天皇の讃美歌へ~川口和也さんの研究
第二部 東京篇
第一章 東京の「狂妄派」~教職員の牙を折りたい狂おしい欲望
第二章 東京の教師、子どもたちと「日の丸・君が代」強制
一 「君が代」は誇り高く歌いたい~近藤光男さん(体育)の場合
二 「お前のこと、用いるから」~岡田明さん(日本史/現代社会)の場合
三 音楽が息づく学校を~竹内修さん(音楽)の場合
四 「自分の可能性をあきらめないで」~大能清子さん(国語)の場合
五 子どもたちの「障がい」が消えた日~渡辺厚子さん(特別支援学校)の場合
六 「俺は先生の生徒でよかった」~加藤良雄さん(英語)の場合
七 表現を行動として生きる~田中聡史さん(特別支援学校/美術・図工など)の場合
第三章 「生徒の心を聞く仕事」であるために
第三部 大阪篇
第一章 大阪の「狂妄派」~ビシッと「モノサシ一本」の快感
一 法的にも復活した「非国民」
二 「教育事件」としての森友問題
籠池泰典元理事長インタビュー~「天皇国日本」というモノサシをつくる学校
第二章 大阪の教師、子どもたちと「日の丸・君が代」強制
一 「歴史が歴史をたしかめる」~増田俊道さん(社会)の場合
二 「真の愛国者は自由を保障することで育つ」~梅原聡さん(理科)の場合
三 「先生に何ができるの」への答えを探して~井前弘幸さん(数学)の場合
四 「事実さえ教えられれば」~松田幹雄さん(中学・理科)の場合
五 「背骨」は曲げられない~志水博子さん(国語)の場合
性的少数者と思想的少数者~南和行弁護士インタビュー
六 子どもたちを「無我の人」にするな~奥野泰孝さん(美術)の場合
「陽気な地獄破り」を~遠藤比呂通弁護士インタビュー
第三章 「自己を持つ」子どもたちを育てるために
あとがき~ニッポンの良心
引用文献
資料 国旗国歌に係る懲戒処分等の状況(文部科学省調査)
「日の丸・君が代」強制問題関連年表

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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