原発避難はできるか

¥ 2,000 (税別)

書籍内容

上岡直見[著]
四六判上製/224頁/2000円+税
ISBN978-4-8461-2006-1 C0036

原子力発電所で大事故が起きた場合、周辺住民は速やかに避難しなければならない。そのために国・原子力規制委員会の定めた原子力災害対策指針があり、この指針に基づき道府県・市町村の原発避難計画が策定されている。2014年にこの指針の方針転換があり、国の避難政策が「できるだけ住民を逃がさない」施策になった。これはいったいどういうことか?
本書は、この指針やそれに基づく避難計画では、住民の安全な避難が不可能なことを、避難の全局面で一つ一つ明らかにする。そして健康を脅かす被ばくを強要する国の政策を問う。(2020.3)

■内容構成
はじめに
1 再稼働と「新安全神話」
四〇年前から始まっていた福島原発事故
増え続ける使用済燃料、放射性廃棄物
原子力規制委員会の「牛歩戦術」
核武装能力との関連
「世界一厳しい安全基準」の性格
福島原発事故は「想定内」
事故は現場で起きる
地震列島に浮かぶ核施設
「新安全神話」の下での避難計画
再稼働の現状と次の大惨事
東海第二原発の緊急事態
2 避難と被ばく
被ばく管理に関する整理
現在の避難政策
被ばくの過程
「三〇㎞」は安全距離ではない
屋内退避と被ばく
避難時間シミュレーションとその問題点
3 避難政策の転換と問題
「できるだけ住民を逃がさない」方針への転換
原子力防災の枠組みの問題点
他の防災法制との矛盾
依然として「集団無責任体制」
「立地自治体の了解」とは
4 避難の困難性
避難の各段階における困難
避難に関する基本的な情報(「Q&A」7関連)
避難に必要な情報の取得について(「Q&A」7関連)
住民への伝達
発電事業者からの情報提供
要配慮者(自力での移動が困難な者・「Q&A」8関連)
屋内退避の困難性(「Q&A」9関連)
道路渋滞による避難時間への影響(「Q&A」10関連)
交差点その他ボトルネック部での誘導
渋滞以上に時間のかかる要因
避難路は使えるか(「Q&A」11関連)
安定ヨウ素剤の配布(「Q&A」12関連)
自動車燃料の制約(「Q&A」13関連)
「段階的避難」の非現実性
人的リソースの不足
住民の避難準備
総合的な困難性と被ばく
5 避難したあとどうなるのか
避難関連施設自体の危険性
いつまで「体育館に雑魚寝」なのか
物資は届くか(「Q&A」14関連)
避難後に始まる困難
避難の長期化
復興とリスクコミュニケーション
風評はなぜ起きるか
地域経済への打撃
平時でも地域経済に貢献しない原発
原発を断った市町村
土と水に対する汚染
原子力事故と国民負担
おわりに
巻末付属資料

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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