新型コロナ禍の交通

¥ 2,000 (税別)

書籍内容

上岡直見[著]
四六判上製/225頁/2000円+税
ISBN978-4-8461-2020-7 C0036

新型コロナ禍は終息する気配がなく、今後も長く社会・経済に影響を及ぼす恐れがある。その結果、交通は大きな危機と変動の時代に入っている。中小都市ばかりではなく大都市圏でも、公共交通が危機に瀕している。
鉄道で問題になる「三密」について感染リスクと対策はどうあるべきか? そして新型コロナ時代に対応する低速交通体系の充実を提案する。(2020.10)

■内容構成
はしがき
1 感染症と交通の視点
感染症対策と「交通」
放置されていた対策
人々の移動要求
交通は人権である
移動規制は人々を守るか
感染症対策の対象は「ふつうの人」だけ
コロナで拡大した「格差」
感染症を数式で解く
「八割おじさん」の数字はどこから?
「交通」を考慮したシミュレーション
2 人・物・経済の動き
人々はどう動いていたか
人の動きはどう変わったか
マイカーへのシフトの動き
インターネットは「物質転送機」ではない
宅配便はどう対応したか
緊急輸送と自衛隊
ステイホームにはワークアウト
産業のつながりを捉える
「食品」だけでは流通できない
消費低迷による経済影響
3 公共交通とコロナ
公共交通は感染源なのか
公共交通の危機
環境優位性の消滅
公共交通の社会的価値
公共交通は格差是正のシステム
自動運転は地域交通に寄与するか
4 「三密」の科学
百年目の「ガラアキ」
鉄道なしでは存在しない日本の大都市
「三密」を数字で捉える
なぜ「三密」になったのか
リモートワークと時差通勤
「三密」と非正規労働者
5 新型コロナと複合災害
交通事故こそ複合災害
安全な避難は「権利」
感染症下での災害避難~複合災害への対処
原子力災害と感染症
コロナで露呈した「避難の格差」
アベノミクス災害─すでに複合災害である
6 「低速」交通体系の充実を
高速交通体系の変化
交通の大部分は地域内
「低速交通」の重視を
外国の交通政策と比較
リニアでJR東海も沿線も破綻
7 ポストコロナの社会と交通
一極集中は変わるのか
「新しい生活様式」は持続的でない
戦前・戦中に通じる「新しい生活様式」
ショック・ドクトリンを警戒せよ
接触確認アプリ
オリンピックは「パンデピック」になる
ポスト・コロナのエネルギー問題
危機に機能しない日本の政府
おわりに

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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