書籍内容
天笠啓祐[著]
四六判並製/192頁/1700円+税
ISBN978-4-8461-2110-5 C0036
人間が科学技術をコントロールできなくなってから久しい。それを最初に大規模な形で示したのが原子力だ。いま、原発に続き巨大事故につながる惨事をもたらしかねないのがバイオテクノロジーである。生命を操作する技術は一線を超え、生命倫理の領域はどんどん冒され、大きく変わりつつある。
今回の新型遺伝子ワクチンもこれらの流れの延長線上にあり、人工合成したDNAを用いており、遺伝子治療そのままである。一線を超えた生命操作の一環に今回のワクチンもある。
本書は、危うい新型コロナワクチンの実像と問題点を明らかにしている。(2021.6)
■内容構成
第1章 新型コロナウイルス感染症拡大が始まる
はじめに/感染症が猛威を振るう時代/バイオテクノロジーが新たな脅威をもた
らす/最終的には私たちの免疫力による対抗しかない
第2章 早くも過熱化するワクチンと新薬開発
医薬品産業は開発合戦へ/ワクチン開発はバイオテクノロジーの時代に/医薬品
は既存薬の活用へ
第3章 パンデミックの原因としての環境問題とバイオハザード
根本的な原因としての地球規模での環境破壊/発生源としての危険なバイオ施設/遺伝子組み換え説も登場
第4章 政府が潰してきた感染症対策──感染爆発に対応できない公衆衛生の現状
崩壊させられた公衆衛生/ 感染症から生活習慣病へ
第5章 広がる「うつる病気」への差別と偏見
感染症がもたらす人権侵害/生命の線引きが
第6章 ワクチンの大規模契約に走る政府
巨大多国籍企業が前面に出てくる/人体実験である/新型遺伝子ワクチン/
従来型とワクチン(ウイルスそのものを接種)/遺伝子組み換え技術で作るワクチン
(遺伝子組み換え技術でウイルスのたんぱく質を作る)/遺伝子を体内に入れ、体内で抗原を作らせるワクチン(これが今の開発の主流)/日本が購入を契約した三社
第7章 医薬品メーカーの最近の動向
医薬品産業が陥っている状況/ワクチン開発の変化/新型コロナワクチンに依存
する日本の製薬企業/大きく変わる開発の方法/世界の医薬品を支配する巨大多国籍企業(売上高と開発中の新型コロナワクチン・医薬品)
第8章 細菌とウイルス
ウイルスと細菌(バクテリア)/RNAウイルス/遺伝子治療に当たる
第9章 免疫システムと従来のワクチン
免疫とは/ワクチンの最近の変化/遺伝子組み換えワクチンとは?/免疫シ
ステム(非自己の認識と排除の仕組み)
第10章 続々開発が進む新型コロナワクチン
つまずいた開発/各国企業が続々参入
第11章 治療薬も開発合戦に
ワクチンをめぐる今の状況/新たな医薬品市場としての新型コロナ/注目されている抗体医薬はどうか?/スイスの二社は異なるスタンス/巨大多国籍企業が開発する新型コロナ関連医薬品
第12章 ワクチン接種とマイナンバーの連結
もともと感染症対策法は治安維持が目的/予防接種法は?/ワクチン接種とマイ
ナンバーの連結
第13章 予防接種の歴史
予防接種──義務から勧奨へ/ワクチン漬け社会へ
第14章 変異株拡大と新ワクチン開発の悪循環に
変異株が拡大/変異株とワクチン開発のイタチごっこ/主な変異株/ワクチ
ン開発が新々型コロナウイルス誕生の危険性を増幅する理由/根本的な解決が必要
終 章 一線を超えた時代──生命操作とワクチン
越えてはいけない領域に/政権が法治国家を逸脱/監視国家化を目指す/人
工合成した遺伝子と生命体/遺伝子治療と新型遺伝子ワクチン/農業までも変え
る/生命誕生での操作とルール変更
資料1 ヘルシンキ宣言
資料2 遺伝子治療等臨床研究に関する指針
最後に
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