地域経済の自立目指した挑戦

◉『信濃毎日新聞』2014年8月17日付

 (…)経営者が巨利を求めず、持続を第一目的とする。資本もスケールも小さいまま続ける、そうなれば生産、流通、消費の過程で人々の信頼と愛情が生まれ、新しい共同体が構築される。/そんなソーシャルビジネスを構想中だった著者が、徳島の地域プロデューサーの住友達也氏に参加を誘われた画期的な事業が「とくし丸」だった。/大規模量販店の地方侵略で、各地で地元の専門店や小型スーパーが衰退。近所の店が消え、食料品を買うのが難しい高齢者や弱者は、町にもへき地にも増加中だ。ある推計によれば、こういった買い物難民が全国に約600万人いるという。/彼らを救い、ビジネスとして成立させるのが「とくし丸」の目標だ。本書はグローバル経済に対する挑戦だ。


【中村敦夫・俳優/作家】