書籍内容
マルチーヌ・ドギオーム[著]桜井醇児、ル・パップ・ジャン=ポール[訳]<
四六判上製/222頁/1700円+税
ISBN4-8461-0113-4 C0042
原子力発電の推進の結果、核廃棄物の処分が待ったなしの問題として、原発先進国を悩ませている。核廃棄物の処分はその固有の毒性のため極めて困難な問題である。しかも、史上最悪の猛毒といわれるプルトニウムは、その半減期が2万4000年で天文学的時間を通じて放射線を放出し続けるわけで、技術的にも処理方法が確立されているとは、到底言えない。本書は原子力大国フランスの核廃棄物処理問題の分析を通じ、核廃棄物が人類と共存できないことを明らかにし、反原発を訴える。また訳者による、フランスの核廃棄物処理の最新分析も収録する。(2001.10)
■内容構成
日本語訳の出版に寄せて
まえがき
第1章 放射性廃棄物に関する毒あるいは偽瞞
第2章 野蛮な専門家たち
第3章 原子化の条件
第4章 遺産
第5章 果てしない言語
結 語
付録1 放射性廃棄物とは
付録2 闘争の記録
付録3 進歩の信奉者たちの意見
付録4 科学への幻想
付録5 放射性廃棄物の地中埋設についての重要文書
注
略号
フランスの原子力と放射性廃棄物「処分」の現状についてのノート
1 原子力と放射性廃棄物
2 世界第二の原子力国となったフランスの原子力政策
3 訳者がためらいながら思ったこと
4 フランスの放射性廃棄物「処分」の方針と現状
5 最近のフランス原子力状況の大きな変化
訳者あとがき
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