有機農業大国キューバの風――生協の国際産直から見えてきたもの

¥ 1,800 (税別)

書籍内容

首都圏コープ事業連合[編]
四六判並製/248頁/1800円+税
ISBN4-8461-0204-1 C0061

今静かなキューバ・ブームが起きている。それはゲバラでもなくサルサでもなく、有機農業大国としてなのだ。アメリカの経済封鎖のなか化学肥料もないキューバは、それを逆手にとって有機農業を選択、オリーブ色の革命といわれたキューバ革命をまさに緑のそれに変貌させている。日本の生協がキューバと交流し、農産物・農産品を産直しブームに。本書は、貧しくとも明るく自由なキューバとの交流から産直までの苦労話や、人々が助け合い連帯するキューバ社会から協同社会を考える。(2002.3)

■目次
刊行に寄せて――エルネスト・メレンデス

私たちにとってのキューバ
生活協同組合が創った暮らしの場からの結びつき
大きく変わったキューバ認識
静かなキューバ・ブーム
熱帯社会主義
幻滅の果てに
原点としての「オリーブ色の革命」

協同組合、キューバへ行く
キューバへのアプローチ
キューバコーヒーの国際産直へ
首都圏コープの国際提携ポリシー
コーヒー生産者の労働と生活
産直と地域社会開発援助
消費者の支持を受け、拡大するキューバとの産直
有機農業大国キューバのイメージが大きくアッピール

有機農業大国キューバ
革命の緑化
革命後のキューバの農業構造
転換はむしろ積極的なものだった
先進的なキューバの有機農業技術
生産者と消費者の直結が有機農業を育てる
小規模・協同組合的農業経営への転換
日本の農業者が見たキューバの有機農業
自然環境保護を憲法で位置づける
帰農の促進、都市と農村の結合
都市農業と帰農コミュニティの可能性
キューバ農業は二一世紀のモデルになりうるか

キューバ社会と日本社会――貧しさと豊かさのパラドックス
日本大使はなぜキューバ・ファンになったか
つねに現場に急行する指導者
「悲惨なき社会」の実現
市場原理と自由・平等・友愛
市場原理導入のゆくて
グローバリゼーションの中での自立
キューバの貧しさと豊かさ、日本の豊かさと貧し
むしろ日本が危ない
「呪われた勤勉さ」ではなく
キューバ人から見た日本人

協同社会の可能性
スウェーデン・モデルとキューバ・モデル
「共に探し求める」競争
Small is beautiful.からSlow is beautiful.へ
「未来の仕事」と協同社会
悪循環競争型社会と循環共生型社会
協同自主管理社会主義のイメージ
モンドラゴンとキューバ
協同組合地域社会の形成
新しい協同組合の波

生活者の国際化
グローバリゼーションと生活者
経済封鎖のゆくえ
活発化しはじめた日本とキューバの交流
生活と文化、食と農の交流へ
国境を超える市民ネットワーク

あとがき――私のキューバ体験をふくめて――杉山久資

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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