書籍内容
上岡直見[著]
四六判上製/304頁/2500円+税
ISBN978-4-8461-1904-1 C0031
「日本を取り戻す」「新たな国づくり」を標榜する安倍政権だが、その政策は米国追従かと思えば旧態依然の公共事業バラマキ、消費税率引き上げなど、支離滅裂である。もはや安倍政権の存在そのものが「災害」である。
本書では防災・原子力・国土利用・交通・経済・防衛・教育などのあらゆる分野にわたって、具体的なデータをもとに安倍政権の誤りを指摘する。 (2019.2)
■内容構成
はじめに
第一章 「災害」をどう捉えるか
「災害」とは何か
自然災害の現状と対策
リスクの捉えかた
リスク認識の操作
専門家はなぜ「楽観」するか
第二章 災害便乗事業
震災と惨事便乗事業
「ショック・ドクトリン」とは
国土強靱化災害
オリンピックもショック・ドクトリン
「ショック改憲」のおそれ
第三章 避難を「権利」で考える
避難と権利
いつまで「体育館にごろ寝」なのか
オスプレイより従来型ヘリを
災害弱者の課題
物資も人権
原子力災害と避難
第四章 人災としての水害
減らない水害
水害の形態と防災
ダムの現況と機能
「貯める」対策の限界
「流す」「止める」の問題点
「逃げる」「免れる」について
土砂災害も人災
ダム自体が作り出す危険
第五章 原発災害
福島原発事故は人災
安全神話も再始動
次の惨事はどこか
避難はできるのか
避難に起因する経済的被害
「野球被ばく」と精神論
北海道系統崩壊
第六章 大規模工事と国土荒廃
「人災」としての公共事業
国土利用計画の推移
全総と防災
歴代内閣と公共投資
すでに始まった「リニア人災」
リニアの地域への影響
第七章 交通災害と通勤地獄
交通事故は「人災」
自民党が道路を作る
通勤地獄は「人災」ではないのか
格差を助長する「くるま社会」
「くるま社会」と災害避難
第八章 経済でも「災害」は起きる
アベノミクス災害
日銀災害
先送り災害
政府の財政と債務
経済はすでに敗戦
自民党支持層こそ警戒を
第九章 防衛
「戦災」の教訓
日本兵は精強ではなかった
工業力の不足と国民生活
戦争はもうからない
防衛予算と使い方
「買わされる」装備
イージス・アショアは誰を守るのか
戦争を起こすのは文民
自衛官は尊重されているか
第十章 市民と防災
危機への対処
議会がいらない政治
法律がいらない行政
「隣組」は防災で機能するか
日本の教育がつくる無関心
日本の「エリート」はなぜ機能しないか
市民と自治体の役割
あとがき─市民運動の再構築
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