私たちの仲間─結合双生児と多様な身体の未来

¥ 2,400 (税別)

商品コード: 0421-4 カテゴリー: , , ,

書籍内容

アリス・ドムラット・ドレガー[著]/針間克己[訳]
四六判上製/272頁/2400円+税
ISBN4-8461-0421-4 C0036

結合双生児、インターセックス、巨人症、小人症、口唇裂……多様な身体を持つ人々。その中でも、もっとも独特な身体と思われる結合双生児は、いったい本当に異常といえるのか?実際、彼ら自身はどう感じているのか? 医者はなぜ結合双生児を分離したがるのか? 一人を犠牲にしてでも分離するべきなのか? 親や医者はなぜ「正常化」したがるのか?
本書は、人種差別から医学裁判まで、身体的「正常化」の歴史的文化的背景をさぐり、独特の身体に対して治療でも同情でもなく、変えるべきは身体では なく、人々の心ではないかと問いかける。 (2004.12)

■内容構成
はじめに

第1章 結合双生児は個人であるのか
第2章 分離手術をするべきかしないべきか
第3章 一人を犠牲にしてでも分離するべきか
第4章 アイルランドの巨人を解放せよ
第5章 新しい時代の正常な身体とは
訳者あとがき
原注
索引

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

書評

障害ある身体から社会を問う

衝撃的で、深く心に染み込む本だ。結合双生児やインターセックス、巨人症など多様な身体を持つ人々のエピソードを紹介しながら、障害とは、身体とは何なのかと鋭く問いかける力作である。 結合双生児は一人と数えるのか二人なのか。なぜ彼らを分離することが医学的に正しいことだとされ、分離されれば「ついに自由に」といわれ、手術が失敗すれば「彼らは勇敢だった」と美談になるのか。ほとんどの結合双生児は分離を望んでいない。なぜ個人の身体でなく社会の心を変えないのか、というのが医学史家である著者の主張であり読了後は社会の見方が変わるだろう。

◉『日本経済新聞』2005年2月3日付

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