書籍内容
パトリック・コバーン、アンドリュー・コバーン[著]/神尾賢二[訳]
四六判上製/484頁/3000円+税
ISBN978-4-8461-0806-9 C0031
本書は、サダム・フセインによる1990年のクウェート侵攻、湾岸戦争とその後の国際制裁――この10年間にわたるイラクの現代史を、国際的に著名な2人のジャーナリスト、コバーン兄弟が、中近東とアメリカをそれぞれに取材して得られた、複雑で多様な興味深い事実とともに報告する。日本では報告されることがなかったサダム統治下のイラクで展開された戦乱と悲劇、アメリカのCIAなどの国際的策謀などが克明に描かれている、非常に質の高いイラクのインサイド・レポートといえる。イラク占領に続く現在の混沌を理解する上で不可欠な本である。(2008.6)
■目次
第1章 奈落に墜ちたサダム
第2章 「サダム・フセインはまだ生きている」
第3章 サダム・フセインの原点
第4章 大量破壊兵器に走るサダム
第5章 「代価はイラク人が払う」
第6章 ウダイと王族
第7章 山中の陰謀
第8章 裏切り者に死を
第9章 「サダムの首を持って来い」
第10章 サダム北上す
第11章 ウダイ撃たれる
第12章 大団円
あとがき
原注
索引
訳者あとがき
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