書籍内容
長山淳哉[著]
四六判上製/180頁/1700円+税
ISBN978-4-8461-1116-8 C0036
福島第一原発による放射線被ばくの長期的影響は、致死ガンその他の疾病、胎内被曝による脳へのダメージ、遺伝子の突然変異、遺伝子・染色体障害など、さまざまに及ぶ。妊婦や幼児ばかりでなく、大人もそうした影響に曝される。
本書は、国際放射線防護委員会(ICRP)などの国際機関や厚生労働省の放射線規制値がいかに甘く、人間の健康に脅威であるかを、科学的に明らかにする。そして、政府の放射線規制値を現在の10 分の1程度に低く、厳しくしないと、私たちの健康は守られないと結論する。また、放射線から身を守る方法も提言する。ダイオキシン研究・環境医学研究の第一人者による渾身の書!(2011.10)
■内容構成
はじめに
第一章 放射線の基礎知識
一 放射線
二 放射性崩壊
三 崩壊系列
四 中性子線
五 イオン化(電離)による生体影響
六 確定的影響と確率的影響
七 放射性物質と放射能
八 外部被ばくと内部被ばく
九 放射線と放射能の単位
⑴ 放射能の強さを表わす単位
⑵ 物質が吸収した放射線量を表わす単位
⑶ 人体が受けた放射線の影響度を表わす単位
第二章 放射線の人体影響
一 急性障害
二 晩発性障害
⑴ 体細胞への障害
① ガン/白血病/固形ガン
② ガン以外の健康障害
死亡への影響/発症への影響/免疫システム
⑵ 胎内被ばくによる障害
① 脳へのダメージ―精神遅滞
② 固形ガン
③ 遺伝子の突然変異
⑶ 原爆被災者の追跡調査研究の問題点
第三章 内部被ばくと外部被ばく
一 ヨウ素とセシウム
二 ラドン、宇宙線とカリウム四〇
第四章 身を守る法
一 線量限度と摂取制限
二 食品成分
⑴ ラクトフェリン
⑵ ミネラル
⑶ アルコール飲料
⑷ バナデート
おわりに
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