書籍内容
イザベル・オブリ[著]/小沢君江[訳]
四六判上製/296頁/2500円+税
ISBN978-4-8461-1202-8 C0036
実父や祖父などによる子どもへの近親姦〈インセスト〉は、想像以上に多い。しかしもっとも忌むべきタブーとして家族内で隠蔽され、幼児を含む子どもゆえに、また時効の壁が立ちふさがり、告発されることは極めて少ない。しかも被害者は精神を病んだり、自傷行為や自殺にはしるケースが多い。
フランスで初めて国際近親姦被害者協会を設立して、この問題に取り組む著者が、6歳の時に実父から近親姦をうけ、14歳になるまで乱交などを強要された、自らの赤裸々な半生を語った衝撃の書!(2012.3)
■内容構成
1章 ポルト・ドーフィンヌ……
2章 オブジェ
3章 パパとわたしの小さな秘密
4章 パパの家に移る
5章 父がわたしにしたこと
6章 犯罪人
7章 地獄のあともうひとつの地獄
8章 錯乱状態のなかで
9章 助かる
10章 死者の喪、生者の喪
11章 フランスはこの分野ではいまだに石器時代
12章 ニコラとわたし
訳者あとがき
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