書籍内容
塩見鮮一郎[著]
A5判変形/180頁/1700円+税
ISBN978-4-8461-1218-9 C0336
3.11以降、福島から避難してきた子どもたちが「放射能がうつるから」といわれて遊んでもらえなかったり、避難住民がホテルなどの宿泊を断られたりする問題が続発した。
本書は、「放射能差別」とも呼ばれる3.11以降の差別問題を通して、なぜ差別が生まれるのか、なぜいじめが絶えないのかを近代史のうちに探る。隠そうとする心が差別を助長させてないのか、そして水平社運動の原点に立ち帰って、どうすれば部落差別をなくせるかを提言する。(2012.10)
■内容構成
まえがき
Ⅰ 3・11以降の差別
Q1 部落差別と3・11とは関係しますか?
Q2 「放射能差別」という言葉はなんですか?
Q3 部落差別となぜ似ているのですか?
Q4 差別は競争社会の産物ですか?
Q5 部落差別は封建的遺制ですか?
Q6 近代の部落問題の始まりは?
Q7 経済成長はどういう変化を部落にもたらしましたか?
Q8 地名総鑑と差別語問題は最後のテーマでしたか?
Q9 二十一世紀の部落問題はどうなりますか?
Q10 いじめは差別ですか?
〈参考レポート〉「東日本大震災と福島第一原発事故をめぐって」(根本信行)
Ⅱ 部落差別をどうなくすか
Q11 「競争」と「差別」のちがいは?
Q12 「美女コンテスト」は差別なのですか?
Q13 本当に「職業に貴賎はない」のですか?
Q14 心理的な差別と社会的な差別はどうちがうのか?
Q15 差別は憲法に違反しているのですか?
Q16 維新の変革期になにがおきたのですか?
Q17 文明開化の強行で部落の運命は?
Q18 部落差別は都市へ運ばれて行ったのですか?
Q19 近代の文化が差別をふくむのはなぜですか?
Q20 「表現の自由」と「差別語禁止」の関係は?
Q21 差別はタブーフリーで解消するのでしょうか?
あとがき
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