書籍内容
武藤類子[著]
四六判並製/212頁/1700円+税
ISBN978-4-8461-1407-7 C0036
3・11以後、福島を中心とする地域で被曝しながら生きることを余儀なくされた多くの人たちが切実な思いを言葉にし続けている。著者もそのひとりである。著者は、福島の森を自ら開墾し、小さな喫茶店を営みながら、自然と寄り添い生きてきた。また、チェルノブイリ以後、脱原発の運動も長年続けてきた。
本書は、そんな彼女が発信し続けた講演会や集会での発言をまとめたものである。あくまでも穏やかに紡いでゆく言葉は、多くの感動と反響を呼び起こしている。現在の困難に立ち向かっている多くの人の励ましとなれば幸いである。
(2014.5)
■内容構成
編者前書き
第一章 自然を求めた暮らし、しかし原発震災が襲ってきた
1 三春町から……怒りの報告
2 どんぐりの森から
第二章 3・11のあと、考えたこと
1 3・11から今まで福島で見てきたこと
2 質問を受けて
第三章 折りに触れての発言
1 私たちは静かに怒りを燃やす、東北の鬼です
2 それでも私たちは繋がり続ける
3 一筋の光の川となって
4 止むに止まれぬ思いの、一四名の子どもたち
5 子どもを助けない国、子どもを助けない自治体
6 ここは女風呂です
7 経産省前テントひろば一周年に寄せて
8 アクションプロジェクト武藤類子共同代表よりIAEAジル・チューダー報道官へ
9 今、福島で何が起こっているのか
10 三春に建設される環境創造センター
11 「復興」は虚ろな言葉にしか聞こえません
12 鮫川の焼却炉と塙のバイオガス発電
13 「温度差」は作られる
14 秘密保護法福島公聴会のこと、東電との交渉など
第四章 告訴団長として
1 福島原発告訴団の結成
2 福島原発告訴団一三二四人、福島地検へ告訴
3 告訴の受理決定を受けて
4 テントあおぞら放送
5 私たちは繰り返される悲劇の歴史に終止符を打とうとする者たちです
6 告訴一周年のテントあおぞら放送で
7 告訴・告発人の皆さんへ:不起訴決定を受けての報告
第五章 人間らしく、生きるための脱原発
1 島田恵監督の「福島・六ケ所・未来への伝言」を巡って
2 やさしく怒りをこめて
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