惨事ストレス―救援者の〝心のケア〟

¥ 2,000 (税別)

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書籍内容

『惨事ストレス』編集委員会[編著]
四六版並製/216頁/2000円+税
ISBN978-4-8461-1421-3 C0036

阪神・淡路大震災で初めて問題になった「惨事ストレス」は東日本大震災で深刻化しています。消防士・警察官、自衛隊員、自治体職員、教職員、ボランティアなどの救援者が、被災地の悲惨な現実を目の当たりにし、さらに先が見えない復興活動のなかで心身が疲弊し、体調を崩して心の病に陥り、自殺者まで出ています。
本書は、この救援者の「惨事ストレス」の現状を捉えなおしながら、心のケアを考えます。
(2014.12)

■内容構成
はじめに
第一部 震災後の教職員の心のケアについて
教職員の心のケア:向明戸静子(日本教職員組合執行委員)
子どもたちの心のケア
「がんばろう!」「絆」の裏側で
被災地教職員の疲弊
被災地教職員のメンタルヘルス対策
学校という職場、労働者としての教職員

第二部 神戸から東北へのメッセージ
[震災と心のケアを考えるシンポジウム]
基調講演「復興期の心のケア」:岩井圭司(兵庫教育大学大学院教授)
失敗をなるべく繰り返さないでいただきたい
復興期に一番大切なのは自殺対策
生活ストレス対策を
生真面目は心の健康にとってよくない
PTSDを見落とされている人がいる
忘れないということ
[パネルディスカッション]
被災者と喜びを分かち合えるために
家族の安否確認もできないまま市町村支援に
職員数百七十六人の町に全国から
九十九人が支援派遣
行政がこんな惨めな組織なのかと実感
惨事ストレスを考える勉強会の一カ月後に東日本大震災
増える業務に「とにかく休みたい」
被災地に焦りが出てきている
一週間に一日の休みを勝手に強行
「人を救うのは人しかいない」
自分と仲間を思いやる気持ちを持ち続ける
自治体の職員に元気がないと町も元気になれない

第三部 惨事ストレスとは
体調不良は、災害という「異常な事態への正常な反応」:千葉茂(いじめ メンタルヘルス労働者支援センター代表)
はじめに
軍隊の惨事ストレス
戦争が作り出す「戦争神経症」
デブリーフィング
傾聴が大切
日本兵の戦争神経症
消防士・警察官の惨事ストレス
惨事ストレスとは
消防士の具体的惨事ストレス対策
東日本大震災での具体的惨事ストレス対策
IES - R(心的外傷性ストレス症状を測定するための自記式質問調査)
アンケート結果
自治体労働者の惨事ストレス
震災直後のストレス
『一〇〇〇時間後のあなたへ』
「侵入被災者」
復興期を襲うストレス
《何よりあの震災を生き延びたのだ。我々は生きなければならない》
教職員の惨事ストレス
阪神大震災の時、『泣き虫先生』のクラスではストレスの回復が早かった
「(心の)災害は忘れた頃にやってくる」
報道人の惨事ストレス
アピール 新聞記者の震災記事が書けないという思いは〝記者魂〟があるから
おわりに

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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