海の記憶─七〇年代日本の海

¥ 2,600 (税別)

書籍内容

丹野清志[著]
四六判並製/256頁/2600円+税
ISBN978-4-8461-1514-2 C0036

「開発」がもたらした豊かさとは、何だったのだろう。当事者ではない私にはわからないけれど、古くから繰り返し行われてきた金銭によって暮らしが売買される収奪の構図と利権の構造は、いまもまったく変わることなくさらに巧妙になっているのではないか。
私は、戦後七〇年を生きてきた。高度経済成長期から日本列島改造、ふるさと創生、田園都市構想、平成バブル景気、アベノミクス……。日本国は何をめざしてきて、この先どのような国をつくろうとするのだろうと考えた時、ちいさなレポートではあるけれど、一九七〇年代に見たことを次世代へのメッセージとして記録しておきたいと思ったのである。(「まえがき・七〇年代の海から見えてくること」より)
(2015.10)

■内容構成
はじめに
七〇年代の海から見えてくるもの
浦安の海
千葉県浦安市 1969年、1970年
志布志の海
鹿児島県志布志湾 1972年
有明の海
熊本県玉名郡長洲町、天草郡有明町、宇土市、水俣市、
福岡県大牟田市、佐賀県鹿島市、長崎県諌早市 1973年
鹿島の海
茨城県鹿島町、神栖町 1970年─1976年
霞ヶ浦出島村 1973年
コンビナートの岸辺
岡山県倉敷市水島、静岡県富士市、京浜工業地帯
1970年、1974年
なぜ海は埋め立てられコンビナートは作られたのか?(天笠啓祐)
東京湾岸
東京都品川区、大田区、江戸川区、千葉県君津市、千葉市、
富津市、木更津市、浦安町、神奈川県川崎市
1969年─1975年
下北の海、陸奥湾
青森県下北郡大畑町、風間浦村、束通村、大間町、
佐井村 1977 年
青森県下北郡川内村、脇野沢村 1975年
津軽十三湖
青森県北津軽郡市浦村、西津軽郡車力村
淡路島
兵庫県淡路島 1974年
淡路島へそしてその後(天笠啓裕)
篠島の海山
愛知県知多郡南知多村篠島 1977 年
飛島の海
山形県酒田市飛島 1978 年
あとがき
参照文献

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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