化学毒物マヒ─がん・アレルギーの真因に迫る

書籍内容

渡辺雄二［著］
四六判並製／192頁／1600円＋税
ISBN978-4-8461-1803-7 C0036

プラスチック、合成繊維、合成洗剤、塗料、接着剤、農薬、食品添加物、医薬品などの化学物質は、私たちの生活を便利にしました。しかし一部の有害な化学物質、すなわち化学毒物は食べ物、水、空気を汚染し、がん、食物アレルギー、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎などの現代病を引き起こしています。しかも私たちは添加物が十数種類も入ったカップラーメンやコーラをおいしいと感じるなど、化学毒物マヒに陥っています。 　これらの現代病を克服するには、対症療法ではだめで、化学毒物を減らすしかないのです。化学毒物の現状と対策を考えます。（2018.2）

■内容構成
プロローグ
食べ物、水、空気を汚染する化学毒物
化学毒物マヒに陥った人々
１章　ゼロカロリーの合成甘味料が肝臓や免疫にダメージを与える
舌は体を守るセンサー
有機塩素化合物が添加物として認可されている
懸念されるスクラロースの影響
「舌がしびれた！」
化学毒物マヒに陥っている人が多い!?
もう一つのゼロカロリー甘味料
第三の合成甘味料
発がん性の疑い
脳卒中や認知症のリスクが高まる
２章　大腸がんや胃がんを増やす発色剤とタール色素
視覚が危険を察知する
タール色素は発がん性の疑いがある
ハムやベーコンががんを起こす!?
添加物が発がん性物質に
明太子やたらこが胃がんを増やす
ニトロソアミンとタール色素の影響か
がん細胞は自己を殺す
がんと腫瘍は違う
働き盛りもがん死が多い
放射線とがん
ウイルスが起こすがん
化学毒物によるがん
がんを引き起こす要因を減らそう
３章　コーラ、カップラーメン、輸入かんきつ類とがんとの関係
コーラを飲める人と飲めない人
カラメル色素の危険性
発がん性物質はごく微量でも危険
ゼロカロリーのコーラは危険
カップラーメンの問題点
カラメル色素を含む製品が多い
容器から溶け出す発がん性物質
輸入かんきつ類は要注意
農薬が添加物として認められるという矛盾
催奇形性が認められた防カビ剤
防カビ剤はすべて危険
輸入かんきつ類に残留する防カビ剤
４章　ワインで頭痛がする人、果汁グミで気分が悪くなる人
「ワインを飲むと頭痛がする」という人は少なくない
頭痛は拒否反応の現れ
においに対するマヒも
５章　食物アレルギーという不可思議
食物アレルギーという不可思議
免疫力が高まるとアレルギーが増える
アレルギーのメカニズム
アレルゲンに免疫が反応
アレルギーは誰でも起こり得る
アレルギーは化学物質でも起こる
免疫が有害な異物を排除する
６章　合成洗剤が引き起こす健康被害と汚染
「香害」に苦しむ人が急増
香害で大学を辞めた人も！
洗濯用洗剤の主成分・ＬＡＳとは
食器用洗剤で死亡事故が発生
ＡＢＳの代わりに使われ始めたＬＡＳ
ベンゼンは白血病を起こす
催奇形性の疑い
コイが死ぬ合成界面活性剤
流行りの液体タイプの成分は？
人体への影響は？
河川や湖沼への影響
ワーストワンを返上した手賀沼
都市部の河川は今も汚い
７章　ボディソープによる肌荒れ、シャンプーによる薄毛
台所用洗剤と同じ成分が入っている
皮膚を刺激するＡＥＳ
ボディソープに含まれる表示指定成分
キューティクルを破壊
毛根に対するダメージ!?
石けんシャンプーがおススメ
８章　水道水に含まれる化学毒物
まずかった市川の水
水道水には塩素が必ず含まれる
水道水の作られ方
水質基準と水質管理目標
危険なトリハロメタン
下流域の水道水はトリハロメタンが多い
地下水でも汚染が起こっている
９章　空気中に撒き散らされる化学毒物
全世界が化学毒物マヒ
排気ガスに含まれる化学毒物
10章　空気汚染物質が引き起こす障害
喜びの春が辛い春に
花粉症の真犯人は自動車排気ガス
排ガス犯人説を裏付ける動物実験
排気ガスの作用メカニズム
喘息も排気ガスが原因
私も排気ガスで喘息を発症
ディーゼル排ガスは肺がんを起こす
喘息は体を守る反応
自動車メーカーも認める
肺がんと排気ガスの関係
化学毒物の排出を減らす
終章　化学毒物の悪影響はこうして減らす
危険な添加物を避けよう
危険性の高い添加物一覧
添加物の表示の 見方
物質名が表示されない添加物もある
食物アレルギー対策
アジュバントになる化学毒物を避ける
洗濯には石けんを使おう
ボディソープとシャンプーも石けんに
水道水を安全にする方法
浄水器によるトリハロメタンの除去
我が家の浄化法
低公害車を普及させよう
まず高齢者向けの電気自動車を
ソーラーカーの普及が望まれる
太陽電池の活用を
おわりに