書籍内容
大久保貞利[著]
四六判並製/252頁/1900円+税
ISBN978-4-8461-1816-7 C0036
電磁波過敏症とは、どんな病気で、どんな症状になり、どうすれば治るのか? 日本では、この病気は認知されていないが、患者は増えつづけている。
本書は、世界で最も権威のある電磁波過敏症治療施設、米国のEHC - D(ダラス環境医学センター)を取材し、また何人もの過敏症患者に接した体験をもとに、電磁波過敏症について、やさしく、ていねいに解説した。
今日のように、スマホ、無線LAN、電波塔など家庭や職場の内外を電磁波が常に飛びかう中では、誰もがかかる可能性のある過敏症を知る上で、貴重な本だ。増補改訂版では宮田幹夫北里大学名誉教授の講演など4章、5章を書き加え、全面改訂した。(2018.10)
■目次
はじめに
第1章 電磁波過敏症の実態
一 電磁波から逃れて人里離れた地に住む
木村啓子さんの家とその周辺/発症は突然だった
のどかでおとぎ話に出てくるような木村さんの家
孫悟空の輪/ 最後にたどりついた上士幌町の家
二 家族五人、全員が電磁波過敏症!
こんどは妻がマイクロ波で発症/ どんな症状が出るのか
三 一〇年以上前から発症し苦しんでいる
MRIが引金だった/ 伊豆半島の山の中に避難
第2章 米国の過敏症治療最前線~ダラス環境医学治療センター(EHC─D)~
テキサス州ダラス市/EHC─Dの顔、レイ博士/まず匂い嗅ぎから始まる
過敏症発症の原理/EHC─Dの治療のしかた/ベアトリックさん(患者)の症状
人工衛星も感知する鋭敏さ/レイ博士にインタビュー/内科医スパーロック氏
栄養をどうとるかが肝要/フードローテーションの実践
ESには「良い脂肪摂取」がおすすめ/分析医グリフィス博士
「EMF」のふるまい/国際色豊かで仲の良い職場
第3章 過敏症に理解のある医師の見方
坂部北里研究所病院臨床環境医学センター部長の話
宮田幹夫北里大学名誉教授に聞く/慢性疲労症候群との類似性
第4章 電磁波過敏症の対処について~宮田幹夫先生講演より~
体に影響しない電磁波はない/熱作用と非熱作用/健康障害の報告例
電磁波過敏症とは/電磁波過敏症は症候群/過敏症と健常者で感受性の差が小さい
検査機器も電子機器/電磁波過敏症の対策/電磁波過敏症と化学物質過敏症
電磁波過敏症の治療(栄養)/電磁波過敏症の治療(ストレス解除)
電磁波過敏症の治療(歯科的対策)/高周波と低周波
電磁波過敏症と精神疾患/電磁波恐怖症を悪化させないために
情報にあおられない/電磁波に集中しすぎない/長期戦をズボラに/質疑応答
第5章 ある過敏症患者の壮絶な軌跡
奈良県御杖村/生保トップレディがESで地獄に転落
はじめはアトピーから、そして…/ようやく電磁波過敏症かと思いつく
絶望し、小豆島では自殺を図った/あらかい村で初めてらくに、しかし…
そうして終の住処、御杖村に/スマートメーターが安住地を破壊
御杖村をESの生活可能ゾーンに
第6章 電磁波過敏症のまとめと対策
電磁波過敏症とは/電磁波について/電磁波発生源/なぜ発症するのか
一度発症すると拡大する過敏症状/対策について/電磁波過敏症の早期発見
電磁波過敏症の対症法/化学物質の回避策をいくつかあげる/治療と栄養対策
人によって対策は千差万別/電磁波過敏症対策のための六つの提言
終 章 最近の電磁波事情概説
携帯電話&基地局について/スマートメーター/リニアモーターカー
電磁波過敏症
あとがき
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