ビーガンという生き方

¥ 2,200 (税別)

書籍内容

マーク・ホーソーン[著]井上太一[訳]
四六判並製/208頁/2200円+税
ISBN978-4-8461-1902-7 C0036

「VEGAN=ビーガン」という言葉は、完全菜食主義などと訳され、豆腐と玄米を好む極端な食事法、女性に人気の健康志向の生活スタイルとみられてきた。
しかしそれは薄っぺらな理解といえる。本書はこうした誤解を丁寧に解き、ビーガンとは、動物搾取の産物を可能な限り一掃しようとする考え方で、具体的には、肉・乳・卵・蜂蜜などを避け、衣では絹・革・毛皮・羊毛などを避け、さらに動物実験を経た化粧品を避け、こうした動物搾取を推進する企業や研究に反対する社会運動であることを解説する。動物搾取、人種差別、性差別、階級差別に反対する、脱搾取=ビーガニズムの入門書。(2019.1)

■内容構成
謝辞
はじめに
第一章 動物の権利
私たちの道徳的矛盾
動物の権利とは?
動物法
食用に使われる動物たち
ファッションに使われる動物たち
実験に使われる動物たち
娯楽に使われる動物たち
第二章 脱搾取
食事だけではない
脱搾取をつらぬく
栄養
旅行
酒類
脱搾取派と動物の権利活動
従来の脱搾取を超えて
第三章 人間の権利
父権制と特権
人権と「倫理的商品」の神話
同居者の犯罪
他の人権侵害
第四章 環境
動物製品と気候変動
消えゆく野生動物
環境人種差別
エコフェミニズム
健康な自分、健康な惑星
第五章 思いやりある世界
連帯を築く
思いやりを育てる
言い訳を乗り越えて
前に伸びる道
第六章 Q&A
1 菜食は世界の飢餓を解決できるのか。
2 皆が脱搾取派になったら畜産利用される動物たちはどうなるのか。
3 「人道的食肉」という選択肢は魅力的なのではないか。
4 多くの先住民、例えばイヌイットやチベット人は、タンパク質摂取のために動物を頼りとする。脱搾取派はこの点で問題を抱えないのか。
5 菜食は動物食より金がかかるのではないか。
6 植物は痛みを感じないのか。
7 肉のために育てられる動物は、捕食動物から守られ医療を受けられるのだから、恩恵に浴しているのではないか。
8 なぜ動物虐待を拒む人と拒まない人がいるのか。
9 植物を食べるなら脱搾取派は蜜蜂を搾取するのではないか。
10 有害生物についてはどう考えるか。有機農場でもテントウ虫を持ち込んで、作物を食べる虫を殺すなどする。それに白蟻、ごきぶり、ねずみは病気を運び、家を住めなくする。殺してよい動物、いけない動物を分ける議論は脱搾取の倫理に反するのではないか。
11 動物を食べるのは個人の選択ではないか。
12 作物の収穫は屠殺以上に動物を殺すのではないか。
補 遺
補遺A 動物を助ける10の方法
補遺B 脱搾取の実践を助ける10の方法
補遺C 周りの人を脱搾取派にする10の方法
補遺D 人を助ける10の方法
補遺E 有名無名の12の言葉
補遺F 関連団体と資料
解題
ビーガン・菜食・脱搾取
補足と反論
よりよい生き方をめざして

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

レビュー

レビューはまだありません。

“ビーガンという生き方” の口コミを投稿します