書籍内容
大沼安史[著]
四六判並製/312頁/2000円+税
ISBN978-4-8461-1906-5 C0036
福島第一原発事故から8年、海外メディアが伝えるフクシマの驚愕の現実! 白血病10.8倍、肺癌4.2倍、小児癌4倍……人口減の中、南相馬市立総合病院の患者数急増の現実すら触れようともしない日本政府とマスコミ。「原子力緊急事態宣言」=放射線業務従事者許容基準を一般国民に適用=も解除されないまま、日本人は「緩慢なる死」を迎えるのか―― 本書は、海外メディアが伝える「フクイチ」の、「ニッポン原子力帝国」の恐るべき現実。日本のメディアが絶対に伝えない真実を明らかにする第7弾!(2019.3)
■内容構成
第1章 異常気象でダウン
北極圏が熱帯化
北欧の臨海原発で取水海水温が一〇℃も上昇
異常気象下、原発は使えない
温排水の大河
「気温」もリスク・ファクター
ナタリー博士の警告
クラゲや海草も天敵
第2章 ワイン・ショック
シスコ地元紙が詳細報道
「チョッピリ放射能なワインです」
第3章 ヒロシマの橋の上で
安倍首相の「橋渡し」演説
「世界が緩慢な毒に犯されることもあってはならない」
「ヒロシマの日」避難した母のスピーチ
娘さんが被曝症状家族で東京を脱出
広島平和公園での不当逮捕
BBCが「日本の秘められた恥」を放映
「必ず最後に真実は勝つ」
第4章 広島に原発を!
原発で核アレルギー払拭
「東愛知新聞」コラムの衝撃
「ニューディリー放送」が広島原爆投下を事前警告
「スチムソン委員会の決定」から警告開始
「聞いてくれ。おい広島に原爆が落ちるんだ」
「ニューディリー放送」実在の可能性
第5章 「原子力帝国」
佐藤栄佐久氏、知事でありせば
ドイツの女性記者が教えてくれた
「3号機爆発」の内部告発
第6章 プルトニウム密造
実は一九六二年に原子炉級爆弾の実験に成功
「核武装を憲法は禁じていない」
原発で「兵器級プルトニウム」生産も可能
原発原子炉で中性子線を短時間照射
フクイチ4号機プルトニウム密造疑惑
「島津レポート」
第7章 マドラス原発の教訓
「経産省内閣」
インド洋大津波でシャットダウン
「フクシマは なぜ防ぐことができたか?」
政治決定プロセスの堕落
第8章 国連報告者の警告
幼児たちの人権に潜在インパクト
偏向報道で矮小化
第9章 厚化粧でイメチェン
アンヌ特派員のツッコミ
ヨウ素131を隠蔽
排水路データも更新停止
核毒廃棄物の投棄場に
偏向報道で矮小化
富士の見える丘で
第10章 「非国民」
世界の医師たちが警告キャンペーン開始
「おことわり宣言」を英語発信
棄民オリンピックに抗して
「3・11」にギリシャで聖火を採火
第11章 太平洋の「ならず者国家」
「東京湾に流せ!」
公聴会直前に暴露報道
英紙が「放出強行」を警告
「深刻な憂慮」を表明
第12章 ホモ・アトミクス
「放射能の餌食」に
文科省が『放射線副読本』
「サン・チャイルド」騒動
「人間の声」が噴出
第13章 毒死列島
「野辺も身悶え」
マンチェスターからの警告
ウィグナー効果
アリューシャン上空でウラン微粒子を初検出
放射能微粒子が「直達」
「非球状微粒子」は直達放射性物質か
ヨウ素129が沿岸海域に拡散
対策に動かず
第14章 生きものたちの記録
ストロンチウム、全頭検出
ニホンザルの血液に異変
「人間には安全だがサルには安全ではない」
同じ生き物、霊長類なのに
「だが殺されるのは嫌だ」
第15章 「謝罪」すれど「責任なし」
その言い方はありえない
リベラル・デモクラシー破壊の現状
「身体のセキュリティー」まで奪われ
生の営みをまるごとコントロ ール
第16章 怒れ! Indignez-vous!
絶滅へ向かう原子力
ガラパゴス的アナクロニズム
フクシマとアウシュヴィッツをつなぐ
「無関心」と闘う
レジスタンス老闘士の檄
第17章 劣化する現場
2月17日夜の異変
2号機プールで異常事態が発生!?
再臨界プルーム、北極経由で北欧に到達か?
3号機火災/ブラックアウト/謎の偵察機
再臨界噴煙・トリチウム霧
閃光/中性子線/アーク・フラッシュ/空飛ぶ光
二〇一八年師走の異変
上空を流れる「白いもの」
第18章 最困難プロジェクト
架空の「スーパーヒーロー」
人間労働の超巨大ブラックホール
防護服・全面マスクを着用しても
奴隷問題担当の国連報告者らが申し入れ
「泣いたって、何の役にも立たない」
「不可能」に挑戦した西澤潤一先生
おわりに 「風立ちぬ、いざ」
「連鎖反応」、シカゴで始まる
学生たちが「ダイ・イン」アクション
「母の国」への励まし
南相馬の衝撃的現実、遂に明るみに
「フクシマ・マルチチュード」
「東京五輪」が裏目に出て時代の夜明けが
「いざ生きめやも」
あとがき
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