僕の街に「道路怪獣」が来た─現代の道路戦争─

¥ 2,200 (税別)

書籍内容

山本俊明[著]
四六判並製/272頁/2200円+税
ISBN978-4-8461-1917-1 C0036

時代が過ぎ、街も景観も大きく変わり、自然も貴重になってきているのに、それらをぶち壊すような道路建設がなぜ各地で起こるのだろうか?
戦時法制の影響を受けた住民無視の道路計画が、東京五輪を前に次つぎに強行される。まさに街と自然を破壊し暴れまくる「道路怪獣」である。本書は、こうした理不尽とも言える道路建設、「道路怪獣」に立ち向かった市民の戦いと、建設強行のカラクリを明らかにし、無用な道路建設をどうしたら止められるかを考える。 (2019.9)

■内容構成
はじめに
1 「荒れる説明会」
2 古代ギリシャと公共事業
3 お粗末な日本の参加民主主義
4 報じられない道路紛争
5 本書のスタイル
第1部 現状分析編
序 章 僕の街に「道路怪獣」が来た
第1節 ハケ仙人との出会い
第2節 矛盾だらけの道路
第3節 生きている旧都市計画法
第4節 九割が反対なのに
第5節 「国家高権」という思想
第6節 小池知事の公約
第7節 意見交換会と「そもそも論」
第8節 ハケ仙人の魔法
第2章 「どんぐりと民主主義」=小平市民の挑戦
第1節 住民投票顛末記
第2節 ネット世論調査
第3節 生態系の宝庫
第3章 外環PI幻想曲
第1節 PIの導入
第2節 三十四年ぶりの交渉=PIスタート
第3節 ボタンの掛け違い
第4節 PI協議会
第5節 ホトケの顔も三度まで
第6節 「ペテンとインチキのPI」
第7節 PI失敗の本質
第8節 東京都の裏切り
第4章 道路と戦時体制 95
第1節 適正手続きの痕跡なし
第2節 東條内閣の「亡霊」
第3節 日本版「ナチス授権法」
第4節 臣民以下
第2部 歴史・規範編
第5章 「女たちの道路戦争」
第1節「オバサン」達の住民運動
第2節 公共哲学の転換
第3節 調査会
第6章 道路作りの金字塔
第1節 「空飛ぶ地下鉄」
第2節 激闘の道路戦線
第3節 二十一世紀の道路
第3部 思想・政策編
第7章 「公共性思想」の転換
第1節 「公共性」戦後史から
第2節 「公共性三元論」
第3節 新しい公共性試論
第4節 国家高権論のトリセツ
第8章 道路を市民の手に
第1節 欧米PIを知る=ゼロ案検討の義務化
第2節 日本はガイドラインどまり
第3節 日本での対策
第9章 見直し機運=行政と司法
第1節 国交省が先手=多発する訴訟
第2節 最高裁の変化
第3節 司法よ、このままでいいのか
第10章 ホタルと民主主義=名古屋市の実験
第1節 トレードオフ論の欺瞞
第2節 改革派市長の「英断」
第3節 第三の視点=生活の質
第4節 市民の力=手作りの独自世論調査
第5節 「廃止」表明=未完の闘い
第6節「UNTAMED NATURE」
終 章
第1節 日米主婦たちの市民革命
第2節 市民による統御
第4節 不死身の「道路怪獣」
おわりに
参考資料

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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