書籍内容
反原発運動全国連絡会[編]
四六判並製/136頁/1200円+税
ISBN978-4-8461-1919-5 C0036
反原発・脱原発の闘いが、各地域の住民運動から全国的な連携を求めはじめたのを契機に1978年『はんげんぱつ新聞』は創刊された。爾来、「国策」に押しつぶされない闘いを粘り強く続けてきた。スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故そして福島第1原発事故……うちのめされても、あきらめず『はんげんぱつ新聞』は500号を迎えた。そして原発のない未来が見えてきた。(2019.11)
■内容構成
まえがき 深江守
第1章 脱原発こそが日本経済を救う 金子 勝
新たな反原発・脱原発の論理を
日本産業の衰退
地域分散ネットワーク型への転換
第2章 原子力安全協定の地域枠拡大始末─東海村長の挑戦 村上達也
はじめに
一 村長としての私の覚悟
二 東日本大震災と福島原発事故の衝撃──東海第二の危機
三 脱原発の表明
四 「原子力所在地域首長懇談会」の設立と安全協定改定交渉
五 「安全協定」の改定と「再稼働、延長運転に関する」協定の新設
六 脱原発に向けた自治体の役割
おわりに
第3章 新潟県の原発検証体制 武本和幸
他地域には見られない新潟県の原発検証体制整備の経過
歴代知事と検証体制整備
各委員会の任務
いま原発で起きていること
第4章 原発のことは民意で決める 多々良 哲
「女川原発再稼働の是非を問う県民投票条例」は成立しなかったけれど
県民投票条例 請求代表者の意見陳述
第5章 原発廃炉の安全を求める検討委員会 宮下正一
一 廃炉検討委員会を作ろうとした動機
二 検討委員会づくり
三 検討委員会の結成
四 これまでの議論内容
五 提言と、その実現に向けて
第6章 急速に拡大するエネルギーの地産地消と地域電力 深江 守
地元企業七三社が立ち上げた、やめエネルギー株式会社(福岡県)
みやまスマートエネルギー(株)が債務超過に
林業を再生させたい!(株)グリーン発電大分(大分県)
「ゼロカーボンヨコハマ」の実現をめざす横浜市(神奈川県)
下北半島の風力発電の電気が横浜市へ
「エネルギー自給率一〇〇%」のまちづくりをめざす葛巻町(岩手県)
第7章 世界で加速するエネルギー転換 大林ミカ
止まらない自然エネルギーのコスト低下
自然エネルギーの主力
電源化がもたらす新しい経済と社会
気候変動から気候危機へ
日本でも進む自然エネルギーの拡大
日本の自然エネルギー主力電源化に向けて
第8章 「極私的脱原発」考 木村京子
その1 被爆者
その2 市民科学研究者・藤田光先生
その3 市民科学技術者・大木和彦さん
さいごに
『はんげんぱつ新聞』とは──あとがきに代えて
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