書籍内容
長崎大学バイオハザード予防研究会[著]
四六判並製/196頁/1700円+税
ISBN978-4-8461-2013-9 C0036
新型コロナウイルスによる感染が世界で猛威を振るっています。第二次世界大戦後、最大の危機が進行中です。本書は、10年前からバイオハザードに関心を持って、その危険性について警鐘を鳴らしてきた長崎大学バイオハザード予防研究会が、今回のCOVID-19について、今までの知見を基に考察し、感染を少しでも防ぐ方法を提示し、さらに、教育や経済、人権の問題など喫緊の課題について、どう対処すべきかを提言するものです。(2020.6)
■内容構成
序文
用語解説
第一章 新型コロナウイルスに関する考察
第一節 3 種類の新型コロナの比較
旧型コロナ(風邪ウイルス)と新型コロナ
感染力が強い新型コロナ
第二節 新型コロナウイルスの特徴
第三節 感染経路に関する考察
第四節 エアロゾル感染(空気感染)の仕組みに関する考察
1 感染の第一段階
2 感染の第二段階
3 第三段階
4 第四段階
第二章 新型コロナ対策としてのマスクの重要性
はじめに
第一節 マスクの感染予防効果について
1 不織布製マスク
2 ガーゼマスク
3 N95 マスク(防じんマスク DS2)について
第二節 マスクの使用法と予防効果について
1 不織布製マスクの使用方法
第三節 マスクによる感染予防効果の検証
(1) マスクの定義
(2) マスクの効能と限界
第四節 4月から世界が認めだしたマスクの効果
第五節 マスク装着に関するその他の問題点
第六節 マスクが新型コロナウイルス防御に有効であるというエビデンス(証拠)
第七節 結局、新型コロナ対策として、マスクはどのように利用すべきか
第三章 感染を調べる方法
第一節 PCR 検査について
死者が少ないわけ
第二節 抗体検査について
第四章 新型肺炎の治療薬・ワクチンについて
第一節 新型肺炎の治療薬
1 オルベスコ(シクレソニド/気管支ぜんそく用吸入薬)
2 アビガン(新型インフルエンザ用治療薬/飲み薬)
第二節 新型肺炎のワクチンについて
第三節 免疫暴走(サイトカインストーム)抑制剤について
第四節 その他の救命装置について
第五章 なぜ新型コロナウイルスは悲劇を世界にもたらしたのか
第一節 ウイルスの立場からの考察
第二節 WHO の対応――すべての対応が遅すぎた
第三節 日本の対応――新型肺炎の拡散をなぜ日本は防げなかったのか?
第四節 世界の対応
1 中国
2 イタリア
3 イラン
4 韓国
4 北朝鮮
5 台湾
6 ニュージーランド
6 オーストラリア
7 ドイツ
8 アメリカ
9 オランダ
10 イスラエル
11 ブラジル
12 アフリカ諸国
第五節 今後の予測
第六章 新型コロナ感染の世界史的意義
第一節 なぜ僅か2カ月で、世界中に感染が拡大したのか
第二節 政府の情報や対策が信頼できず先を見通せない不安が、怒りや失望を増幅
第三節 大都市への過度の集中が惨禍をもたらした
第四節 効率一辺倒の社会構造の危険性が浮き彫りにされた
第五節 テレワーク・遠隔会議・遠隔授業等の普及が働き方・住み方・学び方を変える
第六節 未曾有な危機にこそ、偏見を捨てて協力しあうべき。地球人としての共通意識が重要
上巻あとがき
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