書籍内容
松井英介遺稿・追悼集編集委員会[編]
四六判上製/528頁+口絵カラー8頁/3400円+税
ISBN978-4-8461-2119-8 C0023
いま、私個人はストロンチウム90の影響と思われる病(骨髄異形成症候群=MDS)を抱え、闘病中です。白血病への移行もありうる、この病は、広島・長崎の原爆数年後から被ばく者にみられるようになり増加し、3・11原発事故以降、いま関東圏を中心に日本各地で増加が指摘されています。私はMDSや白血病でゆっくり人を殺す人たちを、忘れてはならないし、免罪してはいけないと自らに言い聞かせています。原発を推進した〈平和利用〉はまやかしの言葉です。――
3・11原発事故以降、専門医の立場から双葉町の井戸川町長のアドバイザーとして低線量被曝に警鐘を鳴らし、子どもの影響を心配して乳歯中のストロンチウム90を測定する組織を立ち上げた医師・松井英介。重慶爆撃や731部隊の日本軍の戦争犯罪、アスベストから廃棄物不法投棄問題まで、反核平和、人権、公害環境など国際連帯を広げながら、核なき未来を目指して闘った医師の遺稿・追悼集!
■内容構成
松井英介さん遺稿・追悼集の刊行にあたって(中須賀徳行)
Ⅰ 英介ライブラリー
▼一九八〇年~自由な時間を生きる
1982・05・16Berlinから和子へ
決して忘れはしない
父の死に際して
1年に青年になるだろう年下の仲間に”─「水と空気といのちと」
▼一九九〇年~NO DAM!「河口ダム」建設現場から、日本の〝川〟を問う!
一冊の〝医学書〟
朝鮮学校の生徒たちに
中国を訪ねて
一九九六年四月(霧社を訪ねて
私には、理解できません!
臓器移植に思う
ハエを追うより、ドブをさらえ!
▼二〇〇〇年~水俣は終わっていない
希望の種を育てる
いのちの時間の記憶
ハンセン病、なぜ
山に登ろうとする者は
自衛隊派兵は 百害あって一利なし
何十億年も拭えぬ放射能障害
HIBAKUSHA 世界の終わりに
0年=0年
身近に、行動の拠りどころを
─メディア、原爆被爆者集団訴訟、有害化学物質規制から見えること─
▼二〇一〇年~
朝鮮学校を訪ね、交流を深めよう─韓国併合一〇〇年の年に─
「美味しんぼ」と「脱ひばく」を合言葉に
乳歯から見えてくるもの
「予防を主とし治療を従とする」
医師の歴史的・社会的責任─731部隊─ABCC・RERF・予研(感染研)
差別意識を克服するために
▼二〇二〇年子どもが人間らしく成長できる社会を
ゆっくり人を殺す人たち
親愛なる友だち、仲間のみなさんへ
Ⅱ 追悼((順不同)
▼学生時代
松井英介先生のご逝去を悼む(高木維治)
「モコの会」で(大矢勝介)
那須での再会で(木村孝一、とし)
松井英介君を偲んで(武藤高義)
▼医療関係)
郡上の地より(堀谷喜公)
松井先生の想い出青木ヒロ子)
松井先生ありがとう(藤吉登美)
私の中の“松井 英介 先生”(桐生拓司)
松井英介君とTBLB(松下捷彦)
松井英介先生追悼文(竹田智雄)
「北アルプスの空は晴れていますか」(笠原千嗣)
先生、ゆっくりとお休みください(古瀬和寛、古瀬眞砂子)
松井英介先生を偲んで(浅野文祐)
松井先生(池田庸子)
松井英介先生へ(谷信一)
築地、阿蘇山、柳川、そして築地(中路丈夫)
松井先生の求めた平和と反戦(友安浩)
松井先生の思い出(木村文平)
低線量放射線の人体影響で(飯沼武)
先生のご意思を(佐野正純)
松井英介先生を偲んで(細川誉至雄)
英介先生、ありがとうございました 肺癌診断会で(佐藤功)
松井英介先生のご逝去を悼む(中川健)
御冥福をお祈り申し上げます(三浦溥太郎)
瞳の奥に燃えあがるもの(岩倉政城)
岐阜大学放射線科で研修し(本田哲史)
▼座禅洞診療所
松井先生に励まされて(伊藤春男)
松井英介先生を偲ぶ(後藤輝美)
松井先生と私(太田順康)
松井英介先生を偲んで(上田時子)
松井先生のご逝去の報に接し(小沢祐子)
スキー、そして座禅洞診療所(長谷川一男)
松井先生へ(坪井朱実)
▼岐阜の仲間たちと
英介さんのブエノス土産(春日井邦夫)
紺色の作務衣がお似合いで(林公子)
英介さんの意思を継ぎますからね(中野了子)
松井英介先生(平井花画)
すべての貴重な時間に感謝(高橋和江)
平和主義者・松井英介先生を追悼する(上村修三)
松井先生と「健康ノート」(沢島武徳)
敬愛する松井英介先生を偲ぶ(近藤真)
松井英介さんを偲ぶ(喜多功)
松井英介先生への手紙─「白いバラ」の活動を想う(林正子)
走り続けた英介先生! ゆっくり休んでね。(藤本芳子)
松井英介さんへ西部あゆみ)
スキーで知り合って(山田要)
重なることの多かった英介先生と(粕谷志郎)
追悼 松井英介先生(李双吉)
英介先生とウリハッキョ(朴九令)
松井英介さんを悼む(堀無明)
英介さんの温かい懐(朴美順)
信念の医師に導かれ……(高橋恒美)
松井先生と穂高に登る(藤嶋義正)
英介先生と出会わなかったら(赤塚さとみ )
「真実をみつめることの大切さ」(高木邦子)
椿洞・産廃事件、松井先生と地域住民は……(増田実)
目指す晩年の素晴らしき先輩として(笹田参三)
英介先生 ありがとうございました。(河合良房)
▼3・11東電福島第一原発事故&核のない未来を
松井英介先生 追悼文(牛山元美)
出会いは福島原発事故(山田真)
これからだったのに(鎌田七男)
松井先生 ありがとうございました(伊藤久司)
松井先生との思い出に寄せて(小湊香)
松井英介先生の想い出(寺尾宏)
松井英介先生と避難者、乳歯保存ネットワークの活動(若岡ます美)
先生の遺志を継いで(所源亮)
追悼(松井英介さん(高木伸)
避難から移住への道を切り開く(すどうゆりこ)
被ばくから人々を守るために 松井先生の惜しみない活動(石田伸子)
震災・原発事故を受けて(小林茂)
追悼 松井英介先生(雁屋哲)
松井先生へ(岡本早苗)
人としてどう生きるか(~松井英介先生を偲んで~(上田三起)
再び、松井先生に出会って(地脇美和)
松井先生に感謝の想いを込めて(高崎朋子)
故松井英介翁を追悼いたします。井戸川克隆)
愚直なまでの実証主義(市原千博)
またお会い出来たら(伊藤廣昭)
あの世から応援をよろしく(大沼淳一)
松井先生の願いに繋がることができるように(馬場利子)
松井英介さんとの思い出(星野香)
松井英介様(大沼章子)
内部被曝に留意し、子どもたちの健康を守っていくこと(松井寛子)
松井英介先生を偲んで(中村琢)
松井先生と立ち上げた「乳歯保存ネットワーク」(藤野健正)
松井先生を偲んで(池永修)
感謝(井戸謙一)
内部被曝研究の先輩 松井英介さんを偲んで(山田耕作)
松井英介先生の思い出(渡辺悦司)
五年前の世界核被害者フォーラム(森瀧春子)
科学者としての言葉と、禅の趣きと──ハンブルク・広島で(嘉指信雄)
beharrlich(な松井先生(グローガー理恵 )
「座禅洞だより」からの学びに感謝して川崎陽子)
松井英介先生との出会い(梶川ゆう)
松井先生とビーデルタル・グループ(コリン・コバヤシ)
親愛なる松井和子さま(アレックス・ローゼン)
このプロジェクトの飛躍を祈念(トーマス・デアゼー)
ビーダータール・グループを代表して(マルティン・ヴァルター、アンドレアス・ニデッカー)
松井和子さま(サンドラ & マルクス・ツェーリンガー)
松井英介医師の価値あるレッスン(イヴ・ルノアール)
心からの哀悼を(アヤ・ドメニッヒ)
和子様(オディール&ジョージ・ゴードン-レノックス)
▼日本全国・海外の仲間たち
先生が生き方を教えてくれた(若月愛子)
松井英介先生を偲ぶ(五井信治)
松井英介さんの活動の原点(山口研一郎)
松井先生(一瀬敬一郎)
松井英介先生(松村高夫)
松井先生を偲んで(西里扶甬子)
松井英介さんの笑顔に助けられました(和田千代子)
松井英介さんを想う(大島優美子)
松井英介先生(王選)
椿洞が昨日のことのように(坂巻幸雄)
共に闘う同志であり人生の先輩でもあった 松井英介さんを偲んで(藤原寿和)
松井英介先生のご逝去を悼んで(高木和美)
大事な人を失ってしまいました(中村梧郎)
日本科学者会議でご一緒して(宗川吉汪)
松井先生との思い出(畑明郎)
「えーすけさん」(龍頭喜久雄)
松井英介先生をしのぶ(片岡明彦)
松井英介先生のご冥福を心よりお祈りいたします(熊谷信二)
松井先生に想う(渥美玲子)
先導いただいたアスベスト被害者の救済(小島智史)
松井英介さん追悼(高橋博子)
松井さんから教わった「生き方」(地脇聖孝)
ビキニ事件と内部被ばく─松井先生を偲んで(山下正寿)
不道徳の永続を許さない(村田光平)
科学者として人間として崔善愛(チェ ソンエ)
松井英介先生を偲ぶ梶村太一郎)
松井英介先生への追悼文(森田玄、きくちゆみ)
折々に私の人格形成に影響を与えて来た兄、松井英介(大竹良知)
追悼 60年をともに歩んで(松井和子
松井英介 年譜
あとがき
お世話になったみなさまへ
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