書籍内容
日本ネグロス・キャンペーン委員会[編]
四六判並製/340頁/2500円+税
ISBN4-8461-9803-0 C0036
資本のグローバル化と,IMF=世銀体制の下、第三世界各国が絶望的な債務危機に瀕する中で、そこに暮らす民衆の自立は展望できるのか。本書は、アジア各国のNGO・個人によって凭れた二回の国際的“寄り合い”の報告を通じ、これを考える。(1998.2)
■目次
はじめに
第1部 「ネグロス寄り合い」が広げた草の根の輪
――「民衆のオルタナティブを結ぶ」
「ネグロス寄り合い」派一枚のタペストリー
オルタートレードの一〇年と今後の課題
ネグロス島で寄り合った五日間
経済のグローバル化に対抗する自給システム
有機農業と持続的農業/オルタナティブ・トレード(民衆交易)
民衆銀行と信用組合/協同組合/天然資源の管理/ジェンダーをめぐる問題
共に進むために――問題提起と提案と
オルタナティブな開発モデルを求めて
座談会●草の根のアジアが出会った
第2部 「ケララ '96」アジア・オルタナティブ実践交流
IADEAとその思想
インドの山あいの村での語り合い
草の根の人びとが直接出会い、交歓することの意義
――アジアのオルタナティブ開発の営みを結ぶ寄り合い
アジア各国に見る草の根イニシアティブとその可能性
二〇世紀の科学:メトロポリスを超えて――ケララ民衆科学運動の歩み
シッカ農民と市場経済(インドネシア)
韓国における国産小麦復興運動
中国における女性共同信用組合
社会林業(ソーシャル・フォレストリー)を通じた民衆のイニシアチブ
によるオルタナティブな開発――ネパールのとちのない貧しい人びとの
村落共同体でのケース・スタディ
タイの有機農業
オルタナティブな開発戦略としての環境保全型農業(スリランカ)
スリランカの有機農業のケーススタディ
サガマルタ宣言――アジア太平洋の民衆の合流:私たちの未来を形づくる
座談会●ケララ・ワークショップの成果と仮題
おわりに
レビュー
レビューはまだありません。