書籍内容
内山卓郎[著]
四六判並製/288頁/2200円+税
ISBN4-8461-9906-1 C0036
1985年、長野市郊外の地附山で大規模な地すべりが発生、住宅団地や特別養護老人ホームを襲い、寝たきり老人多数が生き埋めとなり、26人の犠牲者がでた。ズサンな観光道路の開発と、危険が差し迫っていたにもかかわらず、避難命令が的確でなかったことが、この惨事の原因であった。しかし、行政側は自然災害、天災であると過失責任を認めなかった。著者ら被災住民の10年にわたる裁判闘争で道路開発による災害、行政の責任が明らかとなる。公共事業と災害、行政責任を問うドキュメント。(1999.6)
■内容構成
十二年目の慰霊祭
六日前の第一次崩落
老人ホームへの警告
避難命令と伸縮計移動量
死者二六人は二階居室の特養老人
避難命令と災害記録誌の欠陥
公共事業と災害の相関関係
地附山地すべり訴訟の争点
妙義の山中に消えた反骨の人
たてわり行政の弊害
日航ジャンボ機墜落と地すべりの風化
長野冬期五輪と地附山地すべりの関係
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