核問題の隠された真実

¥ 2,400 (税別)

書籍内容

小川 進 [著]
四六判並製/236頁/2400円+税
ISBN978-4-8461-2311-6 C0036

ウラルの核惨事で爆発したのは、高レベル廃棄物の硝酸溶液である。広島の原爆とチェルノブイリでは短時間の豪雨が深刻な放射能汚染をもたらした。福島原発事故も首都圏まで深刻な汚染を引き起こした。再処理工場の危険性は、硝酸塩と高レベル廃棄物が集約された大量のタンクによる事故である。1974年の水島製油所の重油流失事故で明らかなように、タンクの安全性は極めて脆弱である。
本書は、六ヶ所再処理工場の有機溶媒の事故についての5本の鑑定書などを中心に、著者の50年の研究成果を分かりやすくまとめ、核問題の隠された真実を明らかにしたものである。(2023.9)

 

■内容構成

はじめに

1.黒い
1.1. 原爆の誕生
1.2. 戦時下の海外放送
1.3. マンハッタン計画
1.4. ポツダム宣言
1.5. 原爆投下
1.6. 原爆の被害
1.7. 黒い雨の調査

2.ウラルの核惨事
2.1. 亡命科学者の告発
2.2. マイアック・プルトニウム工場の爆発事故
2.3. ソ連の原爆の開発史
2.4. 冷却水停止に伴う硝酸塩の爆発

3.チェルノブイリ原発事故

4.福島原発事故
4.1 2 人の官僚による隠蔽
4.2 福島の放射能汚染のピーク
4.3 福島の湿性沈着と乾性沈着
付録1 福島第一原発の汚染の時系列

5.核燃料サイクルの建設と裁判
5.1. 下北核半島の悲劇
5.2. 再処理工場の歴史
5.3. 六ヶ所村核燃料サイクル訴訟

6.石油備蓄基地の火災による再処理工場への影響
6.1. はじめに
6.2. 計算方法
6.2.1. タンク火災の条件
6.2.2 輻射熱伝達
6.2.3. 対流熱伝達
6.2.4. 放射能汚染
6.3. 計算結果
6.3.1. タンク火災
6.3.2. 防油堤火災
6.3.3. 全防油堤火災
6.3.4. 対流熱伝達
6.3.5. 表面温度
6.3.6. 放射能汚染
6.4. 考察
6.4.1. 各工程での危険物の貯蔵量と放射性同位体の総量
6.4.2. 重大事故のシナリオ
6.5. 結論
付録1 過去の主な石油基地の事故
付録2 2011 年3 月15 日の福島第1 原子力発電所の放射能汚染
付録3 再処理工場内の空間線量
付録4 再処理工場内の危険物の火災と爆発

7.タンカーによる海面流出油火災
7.1. 国家備蓄の現況
7.2. タンカーによる海面流出油火災評価

8.森林火災延焼による
再処理工場への影響
8.1. はじめに
8.2. 森林火災の計算方法
8.3. 森林火災の計算結果
8.4. 結論
付録1 周辺植生図

9.核燃裁判における反論書
9.1.「本件石油備蓄基地の想定火災が過小であるとの原告ら
の主張には理由がないこと」に対する反論
9.2.「本件石油備蓄基地火災による本件再処理施設内に貯蔵
されている危険物の火災・爆発の可能性や森林火災の発
生を考慮せず、本件石油備蓄基地火災の影響評価をして
いるとの原告らの主張には理由がないこと」に対する反論
9.3.「本件石油備蓄基地火災による熱影響評価に当たっては、
放射熱の観点だけでなく、対流熱伝導による熱風の影響
も考慮すべきであるなどとする原告らの主張には理由が
ないこと」に対する反論
9.4.「本件石油備蓄基地火災により換気系の高性能フィル
ターの性能が維持できず、放射能が漏出するとの原告ら
の主張には理由がないこと」に対する反論
9.5.「管理棟の窓ガラスが割れ、熱風が流入し、再処理工
場は無人状態となるとの原告らの主張には理由がないこ
と」に対する反論
9.6.「本件石油備蓄基地の爆発による影響を考慮すべきであ
るとの原告らの主張には理由がないこと」に対する反論
9.7.結論
付録1 過去の地震時のタンク火災事故
付録2 過去の地下タンクの事故
付録3 HEPA フィルターと難燃材
付録4 レッドオイルによる事故

10.HEPAフィルターの無効性
付録1 気液分配係数と蒸発量

11.高レベル放射性廃液タンクの危険性
11.1. はじめに
11.2. 硝酸塩の熱分解温度の推定

11.3. 硝酸塩のTNT 換算
11.4. 熱分解温度
11.5. 再処理工場のTNT 換算
付録1 硝酸塩の熱分解温度
付録2 主な核生成物
付録3 気象条件

12.冷却水停止事故と空間線量の増加
12.1. 冷却水停止事故
12.2. 空間線量モニタリング
12.3. 隣接県への汚染
付録1 2022年7月2日〜6日の環境モニタリング

13.環境放射能の上昇とがん死
13.1. 環境モニタリングの現況
13.2. 白血病と悪性リンパの増加
付録1 環境モニタリング(2022)

14.青森県の地震と地下水汚染
14.1. 青森県の近年の主な地震
14.2. 地下水汚染と陸奥湾への影響
付録1 青森県の近年の主な地震

あとがき

 

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

著者紹介

小川進(おがわ すすむ)
空間技術研究所所長、長崎大学大学院元教授(工学博士、農学博士)
主な著書:『LNG の恐怖』(亜紀書房、共訳)、『LPG 大災害』(技術と人間、共著)、『都市域の雨水流出とその抑制』(鹿島出版会、共著)、『阪神大震災が問う現代技術』(技術と人間、共著)、『防犯カメラによる冤罪』、『放射能汚染の拡散と隠蔽』、『福島原発事故の謎を解く』、『AI 裁判』(以上、緑風出版)。学術論文349 編。

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